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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Streptococcus anginosus
群
(
2021/6/29 更新
)
臨床状況
Streptococcus anginosus
群(旧
S. milleri
群)は,Viridans streptococciに含まれる3つの異なる種,すなわち
S. anginosus
,
S. intermedius
および
S. constellatus
からなる(
Clin Infect Dis 32: 1511, 2001
).
口腔および消化管の常在菌であるが,菌血症や膿瘍形成の原因となりうる.
S. anginosus
群と他のViridans streptococciは膿瘍形成傾向により臨床的に区別される.
グラム陽性球菌で,血液寒天培地上でさまざまのパターンの溶血を示す:α,β,γ溶血.
興味深いことに,コロニーはバタースコッチキャンディやキャラメルのようなにおいがすることが多い.
分類
グラム陽性レンサ球菌
S. anginosus
群(旧
S. milleri
群)は3つの種からなる:
S. anginosus
S. intermedius
S. constellatus
第一選択
βラクタム薬に感受性あり:ペニシリン,セファロスポリン,カルバペネム(
Antimicrob Agents Chemother 45: 1511, 2001
).
用量と薬剤選択は,感染の部位および重篤度による:たとえば,
歯性膿瘍は,外科的ドレナージと
Penicillin VK
500mg経口1日4回食前および就寝前で有効
脳膿瘍では高用量が必要:
PCG
1800~2400万単位静注・4~6時間ごとに分割,または
CTRX
2g静注12時間ごと
第二選択
VCM
は活性があり,第二選択として合理的
耐性の出現,コメント参照
コメント
容易に耐性が発現するため,フルオロキノロン系は第一選択薬とはされていない(
Int J Antimicrob Agents 17: 171, 2001
).
マクロライド系に対する耐性出現のエビデンス(
J Med Microbiol 58: 222, 2009
).
多くの株がアミノグリコシド系に耐性.
スルホンアミドは活性なし.
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2021/06/22