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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Bartonella bacilliformis
(
2025/11/11 更新
)
オロヤ熱,ペルーいぼ,カリオン病
臨床状況
南アメリカバルトネラ症(カリオン病ともよばれる)は,
Bartonella baciliformis
によって引き起こされる細菌感染症である.
サシチョウバエが媒介
ペルーおよびエクアドルにおいてのみ,アンデス渓谷内の海抜500~3200mの地域でのみ流行する.
疫学:
PLoS Negl Trop Dis 6: e1819, 2012
.
二相性の疾患.
疾患の発生病理から2段階の病期に分けられる
:
初期の急性期はオロヤ熱とよばれる.血液培養が陽性の発熱性疾患.赤血球および内皮細胞への感染を伴う初期の菌血症を反映する
臨界に達すると,大量の溶血が起こることがある.
1/3の患者は,CD4リンパ球の抑制による日和見感染を起こす
未治療なら死亡率は40%に達する
後期の皮膚症状は
Verruga peruana(ペルーいぼ)
とよばれる.内皮細胞感染を反映し,新生血管形成を刺激し,続いて皮膚血管丘疹および結節形成を引き起こす.
診断/病原体
診断
オロヤ熱:ギムザ染色血液フィルム上で赤血球内桿菌が認められる(38%).
血液培養陽性:血液培養では1~2週間かけてゆっくりと増殖し,特殊な寒天培地と低温培養が必要である
免疫蛍光アッセイではまとめると86%陽性
血液PCRは急速に利用可能になってきた.
ペルーいぼ:診断は主に臨床的.疑いがあれば皮膚生検をやってもよい.
病原体
Bartonella bacilliformis
第一選択
治療推奨は観察研究と症例報告に基づく.臨床試験データはない.
オロヤ熱,成人:
合併症のない成人:
CPFX
500mg経口1日2回・14日.より重症の感染では,
CTRX
1g静注1日1回を併用してもよい
より重症で合併症がある成人の場合
CP
50~75mg/kg/日(最大3g)経口または静注4回に分割・14日,
CTRX
1g静注1日1回・10~14日を併用
ペルーいぼ,成人
合併症なし:
AZM
500mg経口1日1回・7日
合併症あり:
CPFX
500mg経口または静注1日2回・7~10日
注:CPは活性がない
オロヤ熱,小児:
合併症なし:
CPFX
20mg/kg経口2回に分割・14日(最大1g/日)
合併症あり/重症:
CP
50~75mg/kg/日(最大2g/日)経口または静注4回に分割・10~14日,
CTRX
50~75mg/kg(最大1g/日)静注1日1回・10~14日を併用
ペルーいぼ,妊婦:
AZM
500mg/kg 1日1回・7日
ペルーいぼ,小児:
AZM
10mg/kg(最大500mg/日)経口1日1回・7日
CPFX
20mg/kg(最大1g/日)経口2回に分割・14日
第二選択
なし
治療期間
上記処方参照
コメント
活性が低いとの報告のある薬剤:VCM,CLDM,アミノグリコシド系,IPM/CS
第二選択治療についての議論:
Int J Antimicrob Agents 44: 16, 2014
.
一般的文献:
Parasit Vectors 12: 141, 2019
;
Pediatirics 128: e1034, 2011
.
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2025/11/10