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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
リンパ節炎-
Nocardia
(
2024/06/18 更新
)
ノカルジアリンパ節炎,皮膚膿瘍
臨床状況
局所性結節性リンパ節炎±皮膚膿瘍.
皮膚外傷の既往があることがある.
Nocardia
属の培養が陽性.
播種のエビデンスなし.
病原体
ヒトの感染においては40種以上の
Nocardia
が同定されている(
Clin Microbiol Rev 19: 259, 2006
;
Clin Microbiol Rev 35: e0002721
, 2022).下のリストはもっとも多くみられるもの
Nocardia nova
complex
Nocardia farcinica
Nocardia cyriacigeorgica
Nocardia brasiliensis
Nocardia abscessus
第一選択
ST
(トリメトプリムとして)5~10mg/kg/日静注または経口2~4回に分割・免疫正常なら3~6カ月,免疫不全なら6~12カ月.
第二選択
MINO
100~200mg経口1日2回
コメント
治療はin vitro感受性試験の結果に基づいて行う(種ごとの感受性プロファイルは
Antimicrob Agents Chemother 58: 795, 2014
を参照).in vitroでのST耐性はまれであり,この薬剤での治療失敗を予測させるものではない(
J Clin Microbiol 50: 670, 2012
).
臨床データはほとんどないが in vitroでいくつかの株に活性がある薬剤:AMPC/CVA,CTRX,CAM(
Clin Microbiol Infect 17: 690, 2011
;
Clin Microbiol Infect 12: 905, 2006
;
Medicine (Baltimore)88: 250, 2009
).
LZD 600mg経口1日2回が有効だったという報告:
Ann Pharmacother 41: 1694, 2007
.
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2024/06/17