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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
ライム病-曝露後予防
(
2022/11/29 更新
)
臨床状況
流行地でマダニ(deer tick)に咬まれた(写真は幼虫段階).
流行地では一部充血したマダニ(deer tick)のついた患者がみられる.CDCの州ごとの統計(
http://www.cdc.gov/lyme/stats/index.html
)を参照.
"高リスク"ダニ咬傷=マダニ属ベクター+高度の流行地帯での咬傷+ダニが36時間を超えて付着(3基準すべてが満たされる場合).
ダニが媒介する疾患の同時罹患を考える:ライム病と並んで
バベシア症
,
エールリヒア症
,
アナプラスマ症
.
ダニ媒介性疾患-概説
を参照
病原体
Borrelia burgdorferi
第一選択
"高リスク"ダニ咬傷(上記の定義参照)の場合にのみ用い,ダニの除去から72時間以内に投与する
成人:予防のため,
DOXY
200mg経口1回・食事とともに
小児用量(どの年齢でも):
DOXY
4mg/kg(200mgを超えない)経口・1回
第二選択
なし
コメント
診療ガイドライン:
Neurology 96: 262, 2021
.
予防の効果については,
N Engl J Med 345: 79, 2001
;
N Engl J Med 345: 133, 2001
.
DOXYは安全に使用できる患者群にのみ推奨.
ダニに咬まれないための予防と,体についたダニの速やかな除去が最も重要である.
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2022/11/24