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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
単純ヘルペス-ベル麻痺
(
2022/10/11 更新
)
臨床状況
ベル麻痺:顔面筋力低下(第7脳神経,末梢神経).
評価と治療に関するガイドラインが2013年に発表された(
Otolaryngol Head Neck Surg 149: 656, 2013
).
病原体
単純ヘルペスウイルス(HSV)1および2型(最もよくみられる)
他の病原体:水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV),ヒトヘルペスウイルス(HHV)-6,ライム病
第一選択
麻痺発症後ただちに:Prednisone 1mg/kg経口1日2回に分割・5日,その後続く5日間で5mg 1日2回にまで減量(合計10日間のPrednisone治療)+下記のどれかを追加
アシクロビル
1600~2400mg/日経口(4時間ごとに分割)・10日,または
バラシクロビル
1000~1500mg/日経口(1日2回または3回に分割)・7日
ファムシクロビル
750mg/日・7日
第二選択
コルチコステロイドのみ(上記の併用治療ほどの効果はない)
コメント
ライム病の流行地ではライム病を除外することが重要;治療法が異なる(
ライム病-概説
参照).
システマティックレビューやメタアナリシスではステロイド+抗ウイルス治療の併用の有用性がはっきりと示されている(
Laryngoscope 2021
).
米国耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(AAO-HNS)と米国神経学会(AAN)(注:それぞれ別々にガイドラインを出していた)間の調整結果:
Neurology 82: 1927, 2014
.
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2022/10/06