|   | 日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版   | 
| コンビビル(ジドブジン・ラミブジン)  (2025/07/01 更新) | 
| 「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. | 
Contents
1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
 1. 使用
 2. 成人用量
| 通常用量 | 1錠経口1日2回.食事の影響なし. | 
フィルムコート錠:ラミブジン150mg+ジドブジン300mg
 3. 小児用量
| 用量(生後>28日) | 年齢>12歳,体重≧30kg:1錠経口12時間ごと | 
| 最大/日 | - | 
 4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) | 3TC:5~7 ZDV:0.5~3 | 
| 半減期(時間)(ESRD) | 3TC:15~35 ZDV:1.3~3 | 
| 用量(腎機能正常) | 1錠経口12時間ごと | 
| CrClまたはeGFR | CrCl≧50:1錠12時間ごと CrCl<50:使用しない | 
| 血液透析 | 使用しない | 
| CAPD | 使用しない | 
| CRRT | 使用しない | 
| SLED | 使用しない | 
 5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| 分類 | NRTI2剤 | 
| 剤形 | 錠剤:3TC 150mg+ZDV 300mg | 
| 食事に関する推奨1 | 食事と関係なく服用 | 
| 経口吸収率(%) | 3TC:86 ZDV:64 | 
| Tmax(時間) | 3TC:"迅速" ZDV:0.5~1.5 | 
| 最高血清濃度2(μg/mL) | 3TC:2.04(300mg24時間ごと, SS) ZDV:1~2(300mg SD) | 
| 蛋白結合(%) | 3TC:<36 ZDV:<38 | 
| 分布容積3(Vd) | 3TC:1.3 L/kg ZDV:1.6 L/kg | 
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) | 3TC:5~7 ZDV:0.5~3 | 
| 排泄 | 3TC:腎,代謝 ZDV:代謝物 | 
| 細胞内半減期(T1/2, 時間) | 3TC:18 ZDV:11 | 
| 脳脊髄液/血液5(%) | 3TC:データなし ZDV:2 | 
| 中枢神経系移行効果(CPE)6 | 3TC:2 ZDV:4 | 
| AUC7(μg・時間/mL) | 3TC:11(300mgSD,0~inf) ZDV:2.1(300mgSD, 0~inf) | 
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
| 薬剤が基質となるCYP450 | - | 
| 薬剤が基質となるトランスポーター | 3TC:PGP,BCRP,MATE1,MATE2-K,OCT2,OAT1,OAT3 | 
| 薬剤が基質となるUGT | - | 
| 薬剤が阻害するCYP450 | - | 
| 薬剤が阻害するトランスポーター | - | 
| 薬剤が阻害するUGT | - | 
| 薬剤が誘導するCYP450 | - | 
| 薬剤が誘導するトランスポーター | - | 
| 薬剤が誘導するUGT | - | 
| 血清中薬物濃度への影響 | 予測されない | 
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 | 濃度への影響(その他) | 推奨される対応 | 
| アトバコン | ZDV↑ | モニター | 
| ドキソルビシン | in vitroでZDVに拮抗作用 | 併用を避ける | 
| フルコナゾール | ZDV↑ | モニター | 
| インドメタシン | ZDVの毒性代謝物↑ | モニター | 
| Methadone | ZDV↑ | モニター | 
| Nelfinavir | ZDV↓ | モニター | 
| プロベネシド | ZDV↑ | モニター | 
| リバビリン | 貧血の頻度↑ | 併用を避ける | 
| リファンピシン | ZDV↓ | モニター | 
| ST | ZDV↑ | モニター | 
| バルプロ酸 | ZDV↑ | モニター |