|
日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
|
|
ジドブジン (2025/10/14 更新) |
|
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
| 成人用量 |
300mg経口12時間ごと |
3. 小児用量
| 用量(生後>28日) |
早産児,推定在胎週数<30週 生後0~4週:2mg/kg経口12時間ごと 生後4~8週:3mg/kg経口12時間ごと 生後>8週:12mg/kg経口12時間ごと 早産児,推定在胎週数≧30~<35週 生後0~2週:2mg/kg経口12時間ごと 生後2~6週:3mg/kg経口12時間ごと 生後>6週:12mg/kg経口12時間ごと 新生児,推定在胎週数≧35週 生後0~4週:4mg/kg経口12時間ごと 乳児/小児/青少年,推定在胎週数≧35,生後≧4週 体重4~<9kg:12mg/kg経口12時間ごと 体重9~<30kg:9mg/kg経口12時間ごと 体重≧30kg:300mg経口12時間ごと 体表面積による別の用量:180~240mg/m2経口12時間ごと |
| 最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) |
0.5~3 |
| 半減期(時間)(ESRD) |
1.3~3 |
| 用量(腎機能正常) |
300mg経口12時間ごと |
| 腎障害時の用量 |
CrCl>50:用量調整不要 CrCl 10~50:300mg12時間ごと CrCl<10:100mg8時間ごと |
| 血液透析 |
100mg 8時間ごと,透析日は透析後投与 |
| CAPD |
100mg8時間ごと |
| CRRT |
300mg12時間ごと |
| SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 薬理学
| 薬効分類 |
ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI) |
| 剤形 |
錠(300mg†) カプセル(100mg) 経口シロップ†(10mg/mL) 注射剤† |
| 食事に関する推奨(経口薬)1 |
どの剤形も食事の影響なし |
| 経口吸収率(%) |
60 |
| Tmax(時間) |
0.5~1.5 |
| 最高血清濃度2(μg/mL) |
1~2(300mg経口,SD) |
| 蛋白結合(%) |
<38 |
| 分布容積3(Vd) |
1.6 L/kg |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
0.5~3 |
| 排泄(%) |
代謝 |
| 細胞内半減期(T1/2, 時間) |
11 |
| 脳脊髄液/血液5(%) |
2 |
| 中枢神経系移行効果(CPE)6 |
4 |
| AUC7(μg・時間/mL) |
2.1(300mg経口,0~inf) |
†:日本にない剤形
4. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 |
濃度への影響(その他の影響) |
推奨される対応 |
| アトバコン |
ジドブジン↑ |
モニター |
| ダプソン |
骨髄抑制リスク↑ |
モニター,または避ける |
| ドキソルビシン |
in vitroで拮抗作用 |
併用を避ける |
| フルコナゾール |
ジドブジン↑ |
モニター |
| インドメタシン |
ジドブジンの毒性代謝物↑ |
モニター |
| メサドン |
ジドブジン↑ |
モニター |
| Nelfinavir |
ジドブジン↓ |
モニター |
| Nirmatrelvir/リトナビル |
ジドブジン↓ |
モニター,さらなる情報を求める |
| プロベネシド |
ジドブジン↑ |
モニター |
| リバビリン |
貧血↑ |
併用を避ける |
| リファンピシン |
ジドブジン↓ |
モニター |
| Stavudine |
相互干渉 |
併用を避ける |
| スルファメトキサゾール・トリメトプリム |
ジドブジン↑ |
モニター |
| バルガンシクロビル |
ジドブジン↑,ガンシクロビル↓ |
用量調整または避ける |
| バルプロ酸 |
ジドブジン↑ |
モニター |