日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Peptoniphilus属,Finegoldia  (2023/1/24 更新)


臨床状況

  • Peptoniphilus属(15以上の種を含む),Finegoldia
  • 旧名:Peptostreptococcus
  • 上気道,咽頭,消化管および膣の正常細菌叢の一部をなす嫌気性Streptococcusである.
  • 歯周炎,子宮内膜炎などの局所感染や菌血症が起こりうる.
  • 菌血症は,脳膿瘍,心内膜炎,あるいは他のさまざまな病巣感染を合併することがある.

分類

  • 嫌気性Streptococcus
  • P. anaerobius
  • P. stomatis

第一選択

  • PCGの用量は感染部位による.髄膜炎/脳膿瘍では1800万~2400万単位/日の高用量を用いる.
  • 水性PCG 300万単位静注4時間ごと・4週間で,嫌気性菌による心内膜炎が治癒したという症例報告が1件ある(Am J Med Sci 342: 174, 2011).

第二選択

  • MNZ 500mg静注8時間ごと
  • CLDMの用量は感染部位による.静注用量は600~900mg 8時間ごと(コメント参照).

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2023/01/19