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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
肺炎-好中球減少症患者
(
2021/12/21 更新
)
好中球減少患者の市中または院内肺炎
臨床状況
好中球減少症患者(好中球数<500/mm
3
)で細菌性肺炎が疑われる場合の経験的治療.
典型的には,
P. aeruginosa
が懸念される状況
病原体
P. aeruginosa
市中肺炎
または
院内肺炎
の項であげた細菌あるいはウイルス
真菌:
Aspergillus
属,
Mucor
属
第一選択
院内肺炎
の処方参照.
抗緑膿菌活性のある薬剤を処方に含める.
第二選択
院内肺炎
の処方参照.
抗緑膿菌活性のある薬剤を処方に含める.
コメント
P. aeruginosa
に対する不適切な治療は死亡率上昇に関連する(
Clin Infect Dis 70: 1068, 2020
).
VCMは静脈ルートの感染,重症敗血症,低血圧,MRSAまたはDRSPの疑いが大きい場合でなければ,初期治療には用いない.
抗真菌薬はルーチンに使用しないこと:4~7日後も発熱があるか,臨床的に真菌感染の可能性が高い場合は追加を検討する.
ドイツ血液・がん学会によるガイドライン:
Ann Oncol 26: 21, 2015
.
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2021/12/16