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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
骨髄炎-足骨
(
2025/05/20 更新
)
骨髄炎,足骨
臨床状況
足骨の骨髄炎は,刺し傷が原因となって起こる.
糖尿病患者については,
糖尿病性足
も参照.
病原体
P. aeruginosa
(糖尿病でない患者,小児)
S. aureus
および混合感染(糖尿病)
第一選択
経験的治療は推奨されない:特異的治療は骨培養の結果に基づく.
第二選択
上記と同様
コメント
足の刺し傷による軟部組織や骨感染についての微生物学的症例シリーズで,非糖尿病患者では
P. aeruginosa
が主要な病原菌であったのに対し,糖尿病患者では
S. aureus
であった.複数菌感染は多く,糖尿病患者で83%,非糖尿病患者で53%だった(
J Am Podiatr Med Assoc 112: 20, 2022
).
外傷や刺し傷による感染が関与する場合は,異物除去のためデブリドマンが必要.
治療期間は不定だが,通常推奨されているのは6~8週.
限られたデータだが,糖尿病性足感染では,外科的デブリドマン後の3週治療と,従来の6週治療では効果は同等であることが示唆されている(
Clin Infect Dis 73: e1539, 2021
).
患者の破傷風予防の状況を確認すること.
釘による刺し傷
参照.
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2025/05/19