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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
刺し傷,足
(
2023/08/15 更新
)
刺し傷,釘や爪楊枝
臨床状況
とがったものでの足の刺し傷,たとえば釘や爪楊枝.
骨髄炎を引き起こすのは足底の刺し傷の1~2%.
感染のリスク因子
糖尿病
深い刺し傷
異物の残存
有機物での創傷の汚染
病原体
P. aeruginosa
(糖尿病患者よりも糖尿病のない患者に多い;小児)
S. aureus
,
Streptococcus
属,混合菌叢(特に糖尿病患者)
第一選択
傷の洗浄
異物の有無を確認するためX線または超音波検査を考慮すること.
破傷風ワクチン追加投与
(予定があれば,適当と考えられる追加の破傷風予防ステップ)
感染が起きないか経過観察し,培養結果に基づいて治療する(コメント参照)
第二選択
なし
コメント
予防的抗菌薬の役割は不明であり,ルーチンには推奨されないが,感染のリスク因子をもつ患者では考慮してもよい.
文献:
J Am Podiatr Med Assoc 2020年11月2日
.
糖尿病患者と非糖尿病患者の刺し傷の予後:糖尿病患者の方が不良(
J Foot Ankle Surg 58: 1064, 2019
).
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2023/08/14