日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

爪真菌症  (2018/4/10 更新)
爪真菌症,手指爪,足趾爪


臨床状況

  • 手指爪,足趾爪の真菌感染.
  • 爪真菌症の主要なパターンとしては,遠位側縁爪甲下型,近位爪甲下型(免疫抑制状態,HIVと関連),表在性白色型および全異栄養性がある.
  • 顕微鏡的評価と切り取った爪の培養によって診断を確定する.

病原体

  • 皮膚糸状菌(Trichophyton rubrum およびT. mentagrophytes)がほとんどの原因となる.
  • Candidaや糸状菌が本症を引き起こすことはめったにない.

第一選択

手指爪,成人
  • ITCZ(有効性~60~70%)
  • 200mg経口24時間ごと・3カ月,または
  • 200mg経口1日2回を1週間/月・2カ月
手指爪,小児
足趾爪,成人
  • ITCZ(有効性~60%)
  • 200mg経口24時間ごと・3カ月,または
  • 200mg 1日2回を1週間/月・3~4カ月
足趾爪,小児

第二選択

手指爪
  • FLCZ 150~300mg経口週1回・3~6カ月(有効性~50%)
足趾爪
  • FLCZ 150~300mg経口週1回・6~12カ月(有効性~50%)
  • エフィナコナゾール 10%溶液1日1回・48週は,T. rubrumおよびT. mentagrophytesによる足趾爪真菌症の局所治療として承認された.完全またはほぼ完全な治癒率は23~26%(添付文書).

コメント

  • テルビナフィン:メタアナリシスでは,足趾爪感染での治癒率はアゾール薬より高かった(JAMA 319: 397, 2018).投与された患者で,まれに重篤な肝不全が報告されており,慢性あるいは活動性の肝疾患の患者では使用を避ける.
  • 治療における爪の除去の意義は不明であるが,薬剤耐性菌の症例では有用な場合がある.
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2018/04/05