日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

テルビナフィン  (2026/02/03 更新)
主な商品名:ラミシール

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
250mg経口1日1回

 3. 小児用量

適応
用量(生後>28日)
最大/日
頭部白癬
年齢>2歳 (4~6mg/kg/日):
体重10~20kg:62.5mg24時間ごと
体重20~40kg:125mg24時間ごと
体重>40kg:250mg24時間ごと
治療期間:Trichophyton tonsuransに対しては2週,Microsporum canisに対しては4週

爪真菌症
年齢>2歳 (4~6mg/kg/日):
体重10~20kg:62.5mg24時間ごと
体重20~40kg:125mg24時間ごと
体重>40kg:250mg24時間ごと
治療期間:指爪に6週,足爪に12週

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
36
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
250mg経口24時間ごと
腎障害時の用量
CrCl>50:用量調整不要
CrCl≦50:データなし
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

テルビナフィンは慢性または活動性肝疾患では禁忌

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
錠剤(250mg),1%クリーム
食事に関する推奨(経口薬)1
食事の影響なし
経口吸収率(%)
>70
Tmax(時間)
2
最高血清濃度2(μg/mL)
1(250mg経口 SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
>99
分布容積3(Vd)
950 L(Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
36
排泄
代謝
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
4.56(250mg経口,0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP450
CYP1A2,CYP2C9,CYP3A4,他にもありうる
薬剤が基質となるトランスポータ-

薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450
CYP2D6
薬剤が阻害するトランスポーター
- 
薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター
- 
薬剤が誘導するUGT

血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度についてのことである.↑:上昇,↓:低下

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
アミトリプチリン
アミトリプチリン↑
モニター
アモキサピン
アモキサピン↑
モニター
アリピプラゾール
アリピプラゾール↑
モニター,用量調整
Asciminib
テルビナフィン↑
モニター
アトモキセチン
アトモキセチン↑
モニター,用量調整
カフェイン
カフェイン↑
モニター
カルベジロール
カルベジロール↑
モニター
セリチニブ
テルビナフィン↑
モニター
シメチジン
テルビナフィン↑
用量調整,または避ける
セビメリン
セビメリン↑
モニター
シタロプラム
シタロプラム↑
モニター
クロミプラミン
クロミプラミン↑
モニター
クロザピン
クロザピン↑
モニター,用量調整
コデイン
コデイン↑,モルヒネ(活性代謝物)↓
モニター,用量調整,または避ける
シクロスポリン
シクロスポリン↓
モニター
Darifenacin
Darifenacin↑
モニター
デシプラミン
デシプラミン↑
モニター
デキストロメトルファン
デキストロメトルファン↑
モニター,用量調整
ドネペジル
ドネペジル↑
モニター
ドキセピン
ドキセピン↑
モニター
デュロキセチン
デュロキセチン↑
モニター,用量調整
エリグルスタット
エリグルスタット↑
モニター,用量調整
Encainide
Encainide↑
モニター,用量調整
エスシタロプラム
エスシタロプラム↑
モニター
Fenfluramine
Fenfluramine↑
モニター,用量調整
フレカイニド
フレカイニド↑
モニター,用量調整
フルコナゾール
テルビナフィン↑
モニター
フルオキセチン
フルオキセチン↑
モニター
フルフェナジン
フルフェナジン↑
モニター
フルボキサミン
フルボキサミン↑
モニター
ゲフィチニブ
ゲフィチニブ↑
モニター
ハロペリドール
ハロペリドール↑
モニター
ヒドロコドン
ヒドロコドン↑
モニター,用量調整,または避ける
Idelalisib
テルビナフィン↑
併用を避ける
Iloperidone
Iloperidone↑
Iloperidoneの用量減量
イミプラミン
イミプラミン↑
モニター
Lofexidine
Lofexidine↑
モニター
マプロチリン
マプロチリン↑
モニター
Meperidine
Meperidine↑
モニター
メサドン
メサドン↑
モニター
メタンフェタミン
メタンフェタミン↑
モニター
メトクロプラミド
メトクロプラミド↑
メトクロプラミドの用量調整
メトプロロール
メトプロロール↑
モニター,用量調整
メキシレチン
メキシレチン↑
モニター,用量調整
ネビボロール
ネビボロール↑
モニター
ノルトリプチリン
ノルトリプチリン↑
モニター
オランザピン
オランザピン↑
モニター
Oliceridine
Oliceridine↑
モニター,用量調整
パロキセチン
パロキセチン↑
モニター
ペルフェナジン
ペルフェナジン↑
モニター
フェノバルビタール
テルビナフィン↓
用量調整,または避ける
ピモジド
ピモジド↑
禁忌
Pitolisant
Pitolisant↑
Pitolisantの用量調整
プロパフェノン
プロパフェノン↑
モニター,用量調整
プロプラノロール
プロプラノロール↑
モニター
プロトリプチリン
プロトリプチリン↑
モニター
ラノラジン
ラノラジン↑
モニター
リファンピシン
テルビナフィン↓
モニター
リスペリドン
リスペリドン↑
モニター,用量調整
セルトラリン
セルトラリン↑
モニター
タモキシフェン
タモキシフェンの効果↓
モニター
タムスロシン
タムスロシン↑
モニター,用量調整
チオリダジン
チオリダジン↑
禁忌
トラマドール
トラマドール毒性↑,鎮痛効力↓
併用を避ける
Trimipramine
Trimipramine↑
モニター
ベンラファキシン
ベンラファキシン↑
モニター
ワルファリン
INR↑↓
モニター
ゾルピデム
ゾルピデム↑
モニター
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