日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

ヘルペス口内炎  (2012/4/12 更新)


臨床状況

  • 単純ヘルペスウイルス1型による口腔(通常前側)および唇の小水泡性感染.
  • 健常者にも起こることがある(「風邪の華,「熱の華」」)が,より重症となるのは,AIDSや免疫抑制治療で免疫機能が損なわれた患者の場合である.
  • 再発が多い.

病原体

  • 単純ヘルペスウイルス1型

第一選択

  • 免疫機能不全がある患者:ファムシクロビル500mg経口1日2回・7日,またはバラシクロビル500mg経口1日2回・5~10日

第二選択

  • 免疫機能不全がある患者:アシクロビル5mg/kg静注(1時間以上かけて注入)8時間ごと・7日または400mg経口1日5回覚醒時・14~21日.

コメント

  • 早く治療を始めるほど治療は効果的.
  • 局所治療用クリーム(アシクロビル5%,Penciclovir 1%)が使えるが,上記の経口または注射治療ほど効果的でない.
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