日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

カピラリア症  (2025/10/28 更新)


臨床状況

  • 重度かつ難治の腹痛,水性下痢,(消化)吸収不良,体重減少,悪液質.
  • 腸管の線虫から生まれた幼虫が直接に粘膜に再侵入し,自己感染を引き起こす.
  • 魚を食べる鳥類が宿主となるようだが,完全なライフサイクルと伝播経路(おそらくは魚)は依然として不明である.
  • ほとんどの症例はフィリピンとタイでの報告だが,エジプト,中東,コロンビアでも問題となっている可能性がある.
  • 世界中から散発的な報告がある.
  • C. hapaticaがヒトに感染すると肝炎を引き起こし,全大陸で,非常にまれに肝侵襲と自家感染を伴う.

病原体

  • Capillaria philippinensis (フィリピン毛細虫)
  • Capillaria hepatica(肝毛頭虫)

第一選択

第二選択

治療期間

  • 上記処方参照

コメント

  • アルベンダゾールは幼虫を含むライフサイクルのすべての段階で有効であり,短期治療でよいため,より好ましい.
  • 最近,Paracapillaria philippinensisへの名称変更が提案された.
  • メベンダゾール500mg錠†(Vermox)はFDAに承認されているが,米国では販売されておらず,企業からの提供でのみ入手可.
  • アルベンダゾール(Albenza)はAmnealから販売されているが,薬価が非常に高く,一般の薬局からは入手が難しい.

(†:日本にない剤形)

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2025/10/28