日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

プルリフロキサシン  (2024/07/02 更新)
PUFX
主な商品名:スオード

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量(適応別)
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量(適応別)

急性単純性膀胱炎
600mg(単回)
複雑性下部尿路感染症
600mg経口24時間ごと・10日まで
慢性気管支炎の急性増悪
600mg経口24時間ごと・10日まで

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
安全性・有効性は確立されていない
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
10.6~12.1
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
600mg経口24時間ごと
CrClまたはeGFR
CrCl>50~90:データなし
CrCl 10~50:データなし
CrCl<10:データなし
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
24時間AUC/MIC
剤形
600mg錠(注:日本では100mg錠)
食事に関する推奨(経口薬)1
食事の影響なし
経口吸収率(%)
データなし
Tmax(時間)
1
最高血清濃度2(μg/mL)
Ulifloxacin1.6(600mg経口,SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
45
分布容積8(Vd)
1231 L
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
10.6~12.1
排泄
糞便
胆汁排泄5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
無視できる
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
なし
AUC9(μg・時間/mL)
7.3(600mg経口,0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の血清濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
抗酸薬(Al,Mg)
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与
カルシウムサプリメント
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与
シメチジン
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与
Didanosine
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与
インスリン
血糖↑↓
モニター
鉄サプリメント
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与
ニカルジピン
CNS刺激/けいれんリスク↑
モニターまたは避ける
経口血糖降下薬
血糖↑↓
モニター
スクラルファート
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与
テオフィリン
テオフィリン↑
モニターまたは避ける
ワルファリン
ワルファリン↑,INR↑
INRをモニター,用量調整
亜鉛
PUFX↓
2時間前または4時間後にPUFXを投与

6. コメント

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2024/07/01