日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

チゲサイクリン  (2026/06/16 更新)
TGC
主な商品名:タイガシル

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

用法
通常
用量
初回:100mg静注(30~60分以上かけて)1回
維持:50mg静注(30~60分以上かけて)12時間ごと
その他の処方用量
抗菌薬耐性グラム陰性菌に対して:
200mg静注(初回用量),その後100mg静注12時間ごと(2024IDSAガイダンスによる)
追加的情報
  

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
避けるが,もしも必要な場合は:
年齢8~11歳:1.2mg/kg,12時間ごと
年齢12~17歳:50mg12時間ごと
最大/日
100mg

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
42
半減期(時間)(ESRD)
変化なし
用量(腎機能正常)
100mg,その後50mg静注12時間ごと
腎障害時の用量
用量調整不要
血液透析
用量調整不要
CAPD
用量調整不要
CRRT
用量調整不要
SLED
データなし

 5. その他の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

  1. PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).
  2. Pharmacotherapy 45: 227, 2025
  3. MMWR Recomm Rep 65: 1, 2016
  4. 出典:Drugs and Lactation Database (LactMed)

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
24時間AUC/MIC
剤形
注射剤
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
0.63(50mg12時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
71~89
分布容積3(Vd)
7~9 L/kg (Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
42
排泄
胆汁,糞便
胆汁移行性5(%)
53,700(AUC0-24比に基づく)6
脳脊髄液/血液7(%)
6.7(AUC0-24比に基づく)8
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性9
可能性は低い
AUC10(μg・時間/mL)
4.7(50mg12時間ごと,0~24時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. J Antimicrob Chemother 58:1221, 2006
  7. 炎症時における脳脊髄液濃度
  8. Scand J Infect Dis 46:69,2014
  9. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  10. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP4501

薬剤が基質となるトランスポーター
PGP
薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450

薬剤が阻害するトランスポーター

薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

薬剤が誘導するUGT

併用薬への影響2
予測されない
  1. CYP450命名法,例,CYP3A4:3=ファミリー,A=サブファミリー,4=酵素アイソフォーム
  2. 当該抗微生物薬により影響を受ける可能性のある併用薬の血清中濃度のことをいう(↑:上昇,↓:低下).

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
シクロスポリン
シクロスポリン↑
モニター,用量調整
ジゴキシン
ジゴキシン↓(わずかに)
モニター
経口避妊薬
経口避妊薬の効果↓
他の避妊法を用いる
タクロリムス
タクロリムス↑
モニター,用量調整
ワルファリン
R-ワルファリン↑,S-ワルファリン↑
INRをモニター
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2026/06/15