日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

メフロキン  (2024/08/27 更新)
主な商品名:メファキン

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
7. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

予防用量
250mg錠1錠週1回
治療用量
第二選択薬:1250mg 1回または750mg,その後500mgを6~8時間以内に
注意
米国では250mg錠=228mg塩基
米国以外では275mg錠=250mg塩基

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
体重別用量:
<9kg:5mg/kg週1回
10~19kg:62.5mg(1/4錠)週1回
20~30kg:125mg(1/2錠)週1回
31~45kg:187.5mg(3/4錠)週1回
>45kg:250mg(1錠)週1回
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(腎機能正常)
13~24日
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
治療:750mg,その後500mg6~8時間ごと
CrClまたはeGFR
腎障害時の用量調整不要
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

CAPD: 持続的携行型腹膜透析,CRRT: 持続的腎代替療法,SLED: 長時間低効率血液透析

 5. 肝障害時の用量調整

データなし

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
250mg錠
食事に関する推奨(経口薬)1
食事とともに服用
経口吸収率(%)
データなし
Tmax(時間)
17
最高血清濃度2(μg/mL)
0.5~1.2(1250mg経口, SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
98
分布容積3(Vd)
20 L/kg
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
13~24日
排泄
胆汁,糞便
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
データなし
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

CY450の基質
3A4
トランスポーターの基質
PGP
CYP450の阻害

トランスポーターの阻害
PGP
CYP450誘導

トランスポーターの誘導

血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下,空白:薬物への影響なし

6. 主要な薬物相互作用

メフロキン(A)
その他の薬剤(B)
効果
重要性

βアドレナリン拮抗薬,Ca拮抗薬,キニジン,Quinine
不整脈↑

Divalproex,バルプロ酸
Bの濃度↓でけいれん発作
++
Halofantrine
QT間隔の延長
++
避ける
プロテアーゼ阻害薬
Bの血清濃度↓
避ける

+,++:相対的重要性を示す

7. コメント

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