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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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メフロキン (2025/07/22 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
予防用量 |
250mg(228mg塩基)錠1錠経口週1回,2~3週渡航前,旅行中および帰国後4週は毎週 可能なら,3週間先行して開始,忍容性を評価 |
治療用量 |
第二選択薬:1250mg 1回または750mg,その後500mgを6~8時間以内に |
注意 |
米国では250mg錠=228mg塩基 米国以外では275mg錠=250mg塩基 |
3. 小児用量
用量(生後>28日) |
体重別用量・成人と同様週1回 <9kg:5mg/kg週1回成人と同様 10~19kg:62.5mg(1/4錠)週1回 20~30kg:125mg(1/2錠)週1回 31~45kg:187.5mg(3/4錠)週1回 >45kg:250mg(1錠)週1回 |
最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(腎機能正常) |
13~24日 |
半減期(時間)(ESRD) |
データなし |
用量(腎機能正常) |
治療:750mg,その後500mgを6~8時間以内に |
腎障害時の用量 |
用量調整不要 |
血液透析 |
データなし |
CAPD |
データなし |
CRRT |
データなし |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
データなし |
剤形 |
250mg錠 |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
食事とともに服用 |
経口吸収率(%) |
データなし |
Tmax(時間) |
17 |
最高血清濃度2(μg/mL) |
0.5~1.2(1250mg経口, SD) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
98 |
分布容積3(Vd) |
20 L/kg |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
13~24日 |
排泄 |
胆汁,糞便 |
胆汁移行性5(%) |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
データなし |
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
データなし |
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
薬剤が基質となるCYP450 |
CYP3A4(主要),CYP1A2 |
薬剤が基質となるトランスポーター |
PGP |
薬剤が基質となるUGT |
- |
薬剤が阻害するCYP450 |
- |
薬剤が阻害するトランスポーター |
PGP |
薬剤が阻害するUGT |
- |
薬剤が誘導するCYP450 |
- |
薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
薬剤が誘導するUGT |
- |
血清中薬物濃度への影響 |
↑ |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他の影響) |
推奨される対応 |
アルテメテル・ルメファントリン(直後に投与)1 |
ルメファントリン↓がありうる |
モニター,食事を勧める |
β遮断薬 |
不整脈↑ |
併用を避ける |
カルシウム拮抗藥 |
不整脈↑ |
併用を避ける |
クラリスロマイシン1 |
メフロキン↑が予測される |
慎重に使用,モニター |
エリスロマイシン1 |
メフロキン↑がありうる |
併用を避ける |
フルコナゾール1 |
メフロキン↑がありうる |
避ける,またはモニター |
Halofantrine |
QT延長 |
併用を避ける |
イサブコナゾニウム硫酸塩1 |
メフロキン↑が予測される |
避ける,またはモニター |
イトラコナゾール1 |
メフロキン↑が予測される |
避ける,またはモニター |
ポサコナゾール1 |
メフロキン↑が予測される |
避ける,またはモニター |
プロテアーゼ阻害薬 |
メフロキン↓ |
併用を避ける |
キニジン |
不整脈↑ |
併用を避ける |
Quinine |
不整脈↑ |
モニター |
リファブチン1 |
メフロキン↓がありうる |
モニター |
リファンピシン1 |
メフロキン↓ |
併用を避ける |
Rifapentine1 |
メフロキン↓が予測される |
併用を避ける |
バルプロ酸 |
バルプロ酸↓ |
モニター,用量調整 |
ボリコナゾール1 |
メフロキン↑が予測される |
避ける,またはモニター |