日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Cefprozil  (2024/03/12 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
250~500mg経口12時間ごと

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
15~30mg/kg/日(12時間ごとに分割);急性中耳炎には30mg使用
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整


半減期(時間)(腎機能正常)
1.5
半減期(時間)(ESRD)
5~6
用量(腎機能正常)
500mg経口2時間ごと
CrCl またはeGFR
CrCl>50~90:500mg 12時間ごと
CrCl 10~50:500mg24時間ごと
CrCl<10:250mg12時間ごと
血液透析
250mg12時間ごと(透析日は透析後投与)
CAPD
250mg24時間ごと
CRRT
データなし
SLED

 5. 肝障害時の用量調整

なし

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
錠剤(250,500mg)
懸濁液(125mg/5mL,250mg/5mL)
食事関する推奨(経口薬)1
どの製剤も食事の影響なし
経口吸収率(%)
95
Tmax (時間)
1.5
最高血清濃度3(μg/mL)
10.5(500mg SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
36
分布容積8(Vd)
0.23 L/kg(Vss/F)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
1.5
胆汁排泄5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC9(μg・時間/mL)
25.7(500mg経口,0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

重要な相互作用はない.

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2024/03/11