日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

セファクロル  (2024/03/05 更新)
CCL
主な商品名:ケフラール

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

†:日本にない剤形

 2. 成人用量

通常用量(通常錠)
250~500mg経口8時間ごと
通常用量(徐放錠)
500mg経口12時間ごと

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
20~40mg/kg/日(8~12時間ごとに分割)
最大/日い
1g

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
0.8
半減期(時間)(ESRD)
3
用量(腎機能正常)
500mg経口8時間ごと
CrCl またはeGFR
CrCl>50~90:500mg8時間ごと
CrCl 10~50:500mg8時間ごと
CrCl<10:500mg12時間ごと
血液透析
500mg 12時間ごと(透析日は透析後投与)
CAPD
500mg12時間ごと
CRRT
データなし
SLED

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
カプセル(250,500mg†),徐放錠†:500mg
チュアブル錠†(125,187,250,375mg)
経口懸濁液(125mg/5mL,187mg/5mL,250mg/5mL,375mg/5mL)
食事に関する推奨(経口薬)1
カプセル/チュアブル錠/懸濁液:食事の影響を受けない
徐放錠:食事とともに服用
経口吸収率(%)
93(徐放錠はデータなし)
Tmax(時間)
カプセル/チュアブル錠/懸濁液:0.5~1.0
徐放錠:2.5
最高血清濃度2(μg/mL)
13(500mg経口,SD)
8.4(500mg徐放錠経口,SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
900(500mg経口,SD)
蛋白結合(%)
22~25
分布容積3(Vd)
0.33 L/kg(V/F)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
0.8
排泄

胆汁移行性5(%)
>60
脳脊髄液/血液移行性6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
20.5(500mg経口,0~inf)

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響
推奨される対応
Fexinidazole
セファクロル↑
モニター,または避ける
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2024/03/04