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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
曝露後の管理-C型肝炎ウイルス
(
2022/10/11 更新
)
臨床状況
医療従事者(HCW),針刺し事故:C型肝炎ウイルスへの曝露
要約:
MMWR 2020
管理の一般的手順
傷をきれいに洗う/ただちに粘膜面を水で洗い流す(腐食薬を用いたり,傷を絞り出したりするのは勧められない.消毒薬の使用についてのデータはない)
以下の事項を実施して危険性を評価する
・ 曝露の詳細を明らかにする
・ 病歴や危険性のある行為,B型/C型肝炎とHIVの検査結果から,曝露源を特定・評価する
■理想的には,曝露後48時間以内に曝露源のHCV RNA検査を行う
■直後に不可能であれば,曝露源のHCV抗原検査を行い,陽性ならばHCV RNA検査を行う
・ B型/C型肝炎,HIVの病原に曝露した人の曝露後の状態を検査・評価する
特異的手順
曝露を受けた人と,可能なら曝露源(最初の患者)の両方のC型肝炎の状態を特定
・ 曝露源が陽性または不明で被曝露者が陰性なら,
■フォローアップし曝露後3~6週以内にHCV RNA(血中では1~3週間で検出可能)を再検査
■それでも陰性なら6カ月後に抗HCV抗体を再検査し(HBV再検査と同時に行う),陽性ならHCV RNAを検査
■HCV RNA検査が陽性なら,急性HCV感染ガイドラインに基づきDAA(Direct Acting Agents)による治療を行う
曝露後予防は適応とならない
病原体
C型肝炎ウイルス(HCV)
第一選択
推奨される曝露後予防法はない.免疫グロブリンは有効ではない.
HCV RNAウイルス血症がある場合は,HCV genotypeを特定後,それに応じたDAA(Direct Acting Agents)治療を行う(コメント参照).
第二選択
急性感染が確認された段階で治療を開始する(
C型肝炎-急性
参照).以下のような状況/個人が対象となる.
HCV伝播の予防(たとえば,外科医,常習的な静注薬使用者,他の男性と性的関係にあるHIV陽性男性)
重大な結果の防止(たとえば,肝硬変患者で急性のHCV重複感染を起こした場合)
こうした例では,治療は慢性C型肝炎と同様である(
C型肝炎-治療
参照)
コメント
初期(直後の)曝露後予防は推奨されない.むしろHCV RNA測定を連続して行うことにより,HCWの長期的な感染の徴候をモニターする.
症例対照研究では,職業的なHCV伝播のリスク因子として,動・静脈の留置針への経皮的曝露,深い傷,男性医療従事者があげられており,曝露源のウイルス量>6 log10コピー/mLの場合によりリスクが高いようである.
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2022/10/06