日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Cabotegravir  (2022/3/8 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 薬理学
4. 主要な薬物相互作用
5. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

3. 薬理学


経口
注射(曝露前予防)
薬効分類
INSTI
INSTI
PK/PD指標
データなし
データなし
剤形
30mg錠
注射剤
通常成人用量
30mg24時間ごと
600mg筋注2カ月ごと
妊娠危険区分
ヒト:データ不十分
ヒト:データ不十分
経口剤の投与のタイミング1
食事とともに

経口吸収率2(%)
データなし

Tmax(時間)
3
7日
最高血清濃度3(μg/mL)
8.0(SS)
4.0(SS)
蛋白結合(%)
>99.8
>99.8
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
41
5.6~11.5週
排泄(%)
UGT1A1(一部はUGT1A9)
UGT1A1(一部はUGT1A9)
胆汁排泄5(%)
データなし
データなし
脳脊髄液/血液移行性6(%)
0.3
0.3
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
不明
不明
分布容積8(Vd)
データなし
データなし
AUC249(μg・時間/mL)
145(SS)
3764(AUC0-2カ月
CYP450,トランスポーターとの相互作用
阻害:腎OAT1,OAT3
基質:PGP,BCRP
阻害:腎OAT1,OAT3
基質:PGP,BCRP
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. 分布容積(Vd):
       V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
       Vss:定常状態におけるVd
       Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  9. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

4. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響
推奨される対応
制酸薬(Al,Mg,Ca)
Cabotegravir↓
制酸薬をCABの2時間前または4時間後に投与
カルバマゼピン
Cabotegravir↓
禁忌
メサドン
メサドン↓
モニター,メサドンの用量を調整
Oxcarbazepin
Cabotegravir↓
禁忌
フェノバルビタール
Cabotegravir↓
禁忌
フェニトイン
Cabotegravir↓
禁忌
リファブチン
Cabotegravir↓
経口CAB:用量調整不要
CAB曝露前予防:CABを増量(コメント参照)
リファンピシン
Cabotegravir↓
禁忌
Rifapentine
Cabotegravir↓
禁忌

5. コメント

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2022/03/08