Rezafungin (2024/07/02 更新)
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Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
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Rezafunginはエキノキャンディン系抗真菌薬であり,2023年3月FDAは,年齢18歳以上で,治療選択が限られている/ない患者のカンジダ血症および侵襲性カンジダ症の治療に関して承認した.
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妊娠時のリスク,授乳中の安全性参照
2. 成人用量
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400mg静注・初回,その後200mg静注週1回
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1時間以上かけて注入する.
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4週以上投与(初回投与も含めて)した場合の安全性は確立していない.
3. 小児用量
用量(生後>28日)
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安全性・有効性は確立されていない
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最大/日
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4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
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発赤,熱感,じんま疹,悪心,胸痛が臨床試験でみられた.
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注射関連反応が起きた場合,注入速度を下げ,あるいは中止して低注入速度で再開する.
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光過敏症
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肝機能検査値の異常
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消化管(悪心,嘔吐,下痢,腹痛,便秘)
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電解質異常(低カリウム血症,低マグネシウム血症,低リン酸血症)
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発熱
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貧血
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振戦
妊娠時のリスク
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FDAリスク区分(新):ヒトでのデータなし,動物での毒性エビデンスなし
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授乳時の使用:ヒトでのデータなし,ラットでは乳汁中に検出される.可能なら使用は避ける
3. 抗微生物スペクトラム
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以下の真菌に対してin vitroおよび臨床的感染症で活性が示された
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Candida albicans
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Candida glabrata
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Candida parapsilosis
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Candida tropicalis
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以下の真菌に対してin vitroで活性だが,臨床効果は確立していない
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C. krusei
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C. auris
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C. dubliniensis
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C. fabianii
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C. guilliermondii
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C. inconspicua
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C. kefyr
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C. lusitaniae
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C. metapsilosis
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C. orthopsilosi
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C. pulcherrima
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C. rugosa
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C. sojae
4. 薬理学
PK/PD指標
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データなし
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剤形
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注射
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食事に関する推奨(経口薬)1
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経口吸収率(%)
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Tmax(時間)
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最高血清濃度3(μg/mL)
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11.8(400mgその後200mg週1回,15日目)
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最高尿中濃度(μg/mL)
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データなし
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蛋白結合(%)
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87.5~>98.6
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分布容積8(Vd)
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67 L
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平均血清半減期4(T1/2, 時間)
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152(終末相)
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排泄
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糞便中
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胆汁移行性5(%)
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データなし
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脳脊髄液/血液6(%)
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データなし
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治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
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データなし
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AUC9(μg・時間/mL)
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667(400mgその後200mg週1回,0~168時間)
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注記のない場合は成人用経口製剤
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SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
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V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
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CrCl>80 mL/分と想定
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(胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
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炎症時における脳脊髄液濃度
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薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
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AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x
5. 主要な薬物相互作用
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