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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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ピペラシリン (2025/01/14 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
通常用量 |
3~4g静注4~6時間ごと(最大で24g/日) |
尿路感染症 |
2g静注6時間ごと |
P. aeruginosa 感染 |
4g静注4時間ごと |
3. 小児用量
用量(>生後28日) |
400mg/kg/日(6時間ごとに分割) |
最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
1 |
半減期(時間)(ESRD) |
3~5 |
用量(腎機能正常) |
3~4g静注4~6時間ごと |
CrClまたはeGFR |
CrCl>50:用量調整不要 CrCl 30~50:3~4g6~8時間ごと CrCl 10~30:3~4g8時間ごと |
血液透析 |
2g 8時間ごと+透析後は1g追加投与 |
CAPD |
3~4g8時間ごと |
CRRT |
3~4g6~8時間ごと |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
Time above MIC |
剤形 |
注射 |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
- |
経口吸収率(%) |
- |
Tmax(時間) |
- |
最高血清濃度2(μg/mL) |
242(3g静注,SD) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
16 |
分布容積3(Vd) |
0.24 L/kg |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
1 |
排泄 |
腎 |
胆汁移行率5(%) |
>100 |
脳脊髄液/血液6(%) |
30 |
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
242(3g静注6時間ごと,0~6時間) |
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
アミノグリコシド |
アミノグリコシド非活性化の可能性 |
モニターまたは避ける |
抗凝固薬 |
出血リスク↑ |
モニター |
メトトレキサート |
メトトレキサート↑ |
モニターまたは避ける |
プロベネシド |
PIPC↑ |
併用を避ける |
バンコマイシン |
急性腎障害リスク↑ |
モニター |
Vecuronium |
神経筋遮断↑ |
モニター |