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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
鳥インフルエンザ
(
2025/03/11 更新
)
臨床状況
鳥インフルエンザ株は,トリに対する病原性によって高病原性(HPAI)と低病原性(LPAI)に分類される.近年では鳥インフルエンザの一部の株はヒトに感染するようになった.ヒトへの鳥インフルエンザ感染の大部分は,H5N1およびH7N9によるもの.H5N1がヒトへの感染を起こすことは1997年から知られていた.
最近,世界的に高病原性H5N1クレード2,3,4,4bの動物間流行によりトリの大量死が引き起こされている.現在,畜牛での動物間流行が北アメリカで拡大している.
最近の高病原性H5N1クレード2,3,4,4b感染は,感染した畜牛またはトリとの接触に関連したものである.
従来のクレードと比べると,高病原性H5N1クレード2,3,4,4b感染は一般に軽症である.結膜炎が多くみられる.
病原体/診断
病原体
H5N1
H7N9
H9N2
H5N7
H5N6
H5N8
診断
2024年末の時点では,H5N1を特異的に同定する市販の検査はない.
感染した畜牛,生乳,罹患または死亡したトリと接触があったヒトでは,H5N1感染を疑う必要がある.
一部の検査では,インフルエンザAは陽性となるが,H1またはH3は陰性となる.これらの陰性例が鳥インフルエンザである可能性がある.
鳥インフルエンザが疑われる場合は,地域または州の公衆衛生機関にコンタクトして検査を依頼する(
CDCガイダンス
参照)
第一選択
現在まで検査された鳥インフルエンザは,実際オセルタミビルのようなノイラミニダーゼ阻害薬やバロキサビルのようなキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬に感受性がある
鳥インフルエンザが疑われる症例に対しては
オセルタミビル
75mg経口1日2回が推奨される.
鳥インフルエンザに関するCDC暫定ガイダンス
鳥インフルエンザ感染者との濃厚な接触があったが無症状の場合に,CDCは現在曝露後予防を推奨している.
追跡調査・曝露後予防のためのCDC暫定ガイダンス
オセルタミビル
75mg経口1日2回・5日は限定的な曝露の場合である.曝露が持続している場合は10日間続ける
第二選択
なし
コメント
なし
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2025/03/10