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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
A型肝炎-急性,治療および曝露後予防
(
2020/9/23 更新
)
治療
臨床状況
急性のA型肝炎ウイルス感染.
ワクチン/免疫についての推奨(CDC)
のA型肝炎を参照.
米国の多くの地域でホームレスにおける急性A型肝炎の流行が何度か起こっている-
CDC HAN 00412
.
リスクが高い場合には,A型肝炎ワクチンの積極的な接種が推奨される.
病原体
A型肝炎ウイルス(プラス鎖RNAのピコルナウイルス)
第一選択
治療は必要ない.支持療法.
曝露後予防:
曝露後2週間以内であれば:A型肝炎ワクチン
ランダム化試験ではA型肝炎ワクチンの効果は静注免疫グロブリン(IVIG)と同等で,望ましい治療法となりつつある(
N Engl J Med 357: 1685, 2007
;
MMWR 56: 1080, 2007
).
第二選択
IVIG 0.1mL/kgを予防的に1回筋注(曝露後2週間以内であれば)
IVIGは,重症の肝疾患がある血清検査陰性患者では,A型肝炎ワクチンより望ましい可能性がある.
コメント
慢性C型肝炎にA型肝炎を重複感染した患者の40%が劇症型肝不全に進行する(
N Engl J Med 338: 286, 1998
).そのため,B型肝炎,C型肝炎を背景にもつ患者ではすべて,A型肝炎ワクチンを接種する.
20%までの患者が入院治療を要する(
N Engl J Med 353: 890, 2005
).
一般的文献:
JAMA 324: 383, 2020
.
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2020/09/23