日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
Omadacycline (2024/10/22 更新) |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
適応 |
初回用量 |
維持用量 |
CAP |
1日目に200mg60分以上かけて静注,または 1日目に100mg30分以上かけて静注12時間ごと・2回,または 1日目に300mg経口12時間ごと2回 |
100mg30分以上かけて静注24時間ごと,または 300mg経口24時間ごと |
ABSSSI |
1日目に200mg60分以上かけて静注,または 1日目に100mg30分以上かけて静注12時間ごと・2回,または 1日目および2日目に450mg経口24時間ごと |
100mg30分以上かけて静注24時間ごと,または 300mg経口24時間ごと |
3. 小児用量
用量(生後>28日) |
安全性・有効性は確立されていない |
最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
15.5~16.8 |
半減期(時間)(ESRD) |
変化なし |
用量(腎機能正常) |
100mg静注24時間ごと 300mg経口24時間ごと |
CrClまたはeGFR |
腎障害時の用量調整不要 |
血液透析 |
用量調整不要 |
CAPD |
データなし |
CRRT |
データなし |
SLED |
データなし |
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
24時間AUC/MIC |
剤形 |
150mg錠 注射 |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
錠剤は食事なしで服用 |
経口吸収率(%) |
34.5 |
Tmax(時間) |
2.5(経口) |
最高血清濃度2(μg/mL) |
2.12(100mg静注24時間ごと SS) 0.95(300mg経口24時間ごと SS) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
20 |
分布容積3(Vd) |
190 L(Vss) |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
15.5~16.8 |
排泄 |
糞便 |
胆汁移行性5(%) |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
データなし |
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
12.14(100mg静注24時間ごと,0~24時間) 11.16(300mg経口24時間ごと,0~24時間) |
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
CYP450の基質 |
|
トランスポーターの基質 |
PGP |
CYP450の阻害 |
|
トランスポーターの阻害 |
|
CYP450の誘導 |
|
トランスポーターの誘導 |
|
血清中薬物濃度への影響 |
|
血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
Al,Mg,Ca, Bismuth subsalicylateを含む制酸薬 |
Omadacycline↓ |
4時間あける |
鉄含有製剤 |
Omadacycline↓ |
4時間あける |
ベラパミル |
Omadacycline↑ |
モニター |
ワルファリン |
INR↑ |
モニター,用量調整 |