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Clesrovimab-cfor (2025/09/16 更新)
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Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 主要な薬物相互作用
5. コメント
1. 用法および用量
1. 使用
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Clesrovimab-cforは,RSウイルス(RSV)のFタンパクを標的とした融合阻害薬(モノクローナル抗体)であり,RSウイルス感染症の流行期中,または流行期に入った時期に生まれた新生児および乳児におけるRSV予防に適応となる.
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臨床試験のデータによれば,1回投与による予防効果持続期間は5ヵ月までである.
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パリビズマブまたはニルセビマブ耐性に関連する変異を有するRSV変異体について,細胞培養中和試験において交差耐性は認められなかった.
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大腿部の前外側部に投与し,臀部や主要な神経幹または血管がある可能性のある領域には投与しない.
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他の小児用ワクチンと同時投与も可能(ただし,別のシリンジ,別の部位で)
2. 成人用量
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生後12ヵ月以上の患者での安全性と有効性は確立していない.
3. 小児用量
用量 (生後>28ヵ月)
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新生児および出生がRSVシーズン中またはそれに入る時期だった乳児:105mg/0.7mL筋注1回. 最初のRSVシーズン中またはそれに入る時期に人工心肺を使用した心臓手術を受ける乳児には,手術後ただちに105mg筋注を追加.
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最大/日
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105mg
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4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常)
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44日(終末期)
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半減期(時間)(ESRD)
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データなし
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用量(腎機能正常)
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105mg筋注1回
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腎障害時の用量
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データなし
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血液透析
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データなし
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CAPD
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データなし
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CRRT
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データなし
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SLED
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データなし
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5. 肝障害時の用量調整
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肝障害の薬物動態への影響は予測されない
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軽症肝障害(Child-Pugh分類A):データなし
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中等症肝障害(Child-Pugh分類B):データなし
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重症肝障害(Child-Pugh分類C):データなし
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
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Clesrovimab-cforの成分に対する重症過敏性反応の既往
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アナフィラキシーなどの重症過敏性反応が,他のヒトIgG1モノクローナル抗体で認められた.反応の徴候また症状が発現したら,適切な支持治療を開始する.
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免疫学に基づくRSV診断検査(たとえば,迅速抗原検査)に干渉することがある.リアルタイムPCR診断検査には干渉しない.
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注射部位紅斑,投与後5日以内に起こる(3.8%)
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注射部位腫脹,投与後5日以内に起こる(2.7%)
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発疹,投与後14日以内に起こる(2.3%)
妊娠時のリスク
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FDAリスク区分(新):データなし.成人使用の適応なし
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授乳中の使用:データなし.成人使用の適応なし
3. 薬理学
PK/PD指標
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データなし
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剤形
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注射
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食事に関する推奨(経口薬)1
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経口吸収率(%)
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筋注での生物学的利用能:データなし
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Tmax(時間)
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6.5日
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最高血清濃度2(μg/mL)
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120(105mg筋注,SD)
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最高尿中濃度(μg/mL)
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データなし
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蛋白結合(%)
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データなし
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分布容積3(Vd)
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830mL(5kg乳児)
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平均血清半減期4(T1/2, 時間)
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44日(終末期)
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排泄
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小ペプチドに分解される
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胆汁移行性5(%)
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データなし
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脳脊髄液/血液6(%)
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データなし
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治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7
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データなし
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AUC8(μg・時間/mL)
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6470μg・日/mL(105mg筋注,0~150日)
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注記のない場合は成人用経口製剤
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SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
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V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能
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CrCl>80 mL/分と想定
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(胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
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炎症時における脳脊髄液濃度
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薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
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AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x
4. 主要な薬物相互作用
5. コメント
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使用できる剤形:薬物充填シリンジ
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最初の包装のままシリンジを冷蔵保存(2~8℃)(遮光する)
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室温(20~25℃)で48時間まで保存可能
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