日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
Maribavir (2024/10/22 更新) |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
用量(生後>28日) |
年齢≧12歳,体重≧35kg:400mg経口12時間ごと(成人と同じ) |
最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
4.3 |
半減期(時間)(ESRD) |
データなし |
用量(腎機能正常) |
400mg12時間ごと |
CrClまたはeGFR |
腎障害時の用量調整不要 |
血液透析 |
データなし |
CAPD |
データなし |
CRRT |
データなし |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 薬理学
PK/PD指標 |
データなし |
剤形 |
錠:200mg |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
錠:食事の影響なし |
経口吸収率(%) |
データなし |
Tmax(時間) |
1~3 |
最高血清濃度2(μg/mL) |
17.2(400mg12時間ごと,SS) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
98 |
分布容積3(Vd) |
27.3L (Vss) |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
4.3 |
排泄 |
肝代謝 |
胆汁移行性(%)5 |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
データなし |
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
128(400mg12時間ごと,0~12時間) |
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
CYP450の基質 |
3A4(主要),1A2(副次的) |
トランスポーターの基質 |
|
CYP450の阻害 |
3A4(弱い) |
トランスポーターの阻害 |
PGP,BCRP |
CYP450誘導 |
|
トランスポーターの誘導 |
|
血清中薬物濃度への影響 |
↑ |
血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
カルバマゼピン |
Maribavir↓ |
Maribavirを800mg 1日2回まで増量 |
シクロスポリン |
シクロスポリン↑ |
モニター,用量調整 |
ジゴキシン |
ジゴキシン↑ |
モニター,用量調整 |
エベロリムス |
エベロリムス↑ |
モニター,用量調整 |
ガンシクロビル |
抗ウイルス活性を阻害 |
併用を避ける |
フェノバルビタール |
Maribavir↓ |
Maribavirを1200mg 1日2回まで増量 |
フェニトイン |
Maribavir↓ |
Maribavirを1200mg 1日2回まで増量 |
リファブチン |
Maribavir↓ |
併用を避ける |
リファンピシン |
Maribavir↓ |
併用を避ける |
ロスバスタチン |
ロスバスタチン↑ |
モニター |
シロリムス |
シロリムス↑ |
モニター,用量調整 |
セイヨウオトギリソウ |
Maribavir↓ |
併用を避ける |
タクロリムス |
タクロリムス↑ |
モニター,用量調整 |
バルガンシクロビル |
抗ウイルス活性を阻害 |
併用を避ける |