|
日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
|
|
レテルモビル (2025/09/09 更新) |
|
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
| 用量(生後>28日) |
安全性と有効性は確立されていない. |
| 最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) |
12 |
| 半減期(時間)(ESRD) |
データなし |
| 用量(腎機能正常) |
480mg経口/静注24時間ごと |
| 腎障害時の用量 |
CrCl>10:用量調整不要 CrCl≦10:データなし |
| 血液透析 |
データなし |
| CAPD |
データなし |
| CRRT |
データなし |
| SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| PK/PD指標 |
データなし |
| 剤形 |
錠:240mg,480mg 注射剤 |
| 食事に関する推奨(経口薬)1 |
錠:食事の影響なし |
| 経口吸収率(%) |
94 |
| Tmax(時間) |
経口 1.5~3.0 |
| 最高血清濃度2(μg/mL) |
13(480mg経口24時間ごと, SS) (健常者) |
| 最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
| 蛋白結合(%) |
99 |
| 分布容積3(Vd) |
45.5L (Vss) |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
12 |
| 排泄 |
糞便 |
| 胆汁移行性5(%) |
データなし |
| 脳脊髄液/血液6(%) |
データなし |
| 治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
データなし |
| AUC8(μg・時間/mL) |
71.5(480mg経口24時間ごと,0-24h) (健常者) |
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
| 薬剤が基質となるCYP450 |
CYP2D6(副次的),CYP3A(副次的) |
| 薬剤が基質となるトランスポーター |
OATP1B1/3,PGP |
| 薬剤が基質となるUGT |
UGT1A1/3 |
| 薬剤が阻害するCYP450 |
CYP2C8,CYP3A |
| 薬剤が阻害するトランスポーター |
OATP1B1/3 |
| 薬剤が阻害するUGT |
- |
| 薬剤が誘導するCYP450 |
CYP2B6,CYP2C9,CYP2C19 |
| 薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
| 薬剤が誘導するUGT |
- |
| 血清中薬物濃度への影響 |
↑または↓ |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 |
濃度に対する影響(その他の影響) |
推奨される対応 |
| Alfentanil |
Alfentanil↑ |
モニター,用量調整 |
| アミオダロン |
アミオダロン↑ |
モニター |
| アトルバスタチン |
アトルバスタチン↑ |
アトルバスタチン最大20mg1日1回(シクロスポリン投与中は避ける) |
| ボセンタン |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| カルバマゼピン |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| シクロスポリン |
シクロスポリン↑,レテルモビル↑ |
レテルモビルを240mg1日1回まで減量 |
| Efavirenz |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| 麦角アルカロイド |
麦角アルカロイド↑ |
禁忌 |
| Etravirine |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| フェンタニル |
フェンタニル↑ |
モニター,用量調整 |
| フルバスタチン |
フルバスタチン↑ |
モニター,用量調整 |
| グリブリド |
グリブリド↑ |
モニター |
| ロバスタチン |
ロバスタチン↑ |
モニター,用量調整(シクロスポリン投与中ば避ける) |
| ミダゾラム |
ミダゾラム↑ |
モニター,用量調整 |
| モダフィニル |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| Nafcillin |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| ネビラピン |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| オメプラゾール |
オメプラゾール↓ |
モニター,用量調整 |
| パントプラゾール |
パントプラゾール↓ |
モニター,用量調整 |
| フェノバルビタール |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| フェニトイン |
レテルモビル↓,フェニトイン↓ |
併用を避ける |
| ピモジド |
ピモジド↑ |
禁忌 |
| ピタバスタチン |
ピタバスタチン↑ |
併用を避ける(シクロスポリン投与中は禁忌) |
| プラバスタチン |
プラバスタチン↑ |
モニター,用量調整 |
| キニジン |
キニジン↑ |
モニター,用量調整 |
| レパグリニド |
レパグリニド↑ |
モニター |
| リファブチン |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| リファンピシン |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| ロシグリタゾン |
ロシグリタゾン↑ |
モニター(シクロスポリン投与中は避ける) |
| ロスバスタチン |
ロスバスタチン↑ |
モニター,用量調整 |
| シロリムス |
シロリムス↑ |
モニター,用量調整 |
| シンバスタチン |
シンバスタチン↑ |
併用を避ける(シクロスポリン投与中は禁忌) |
| セイヨウオトギリソウ |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| タクロリムス |
タクロリムス↑ |
モニター,用量調整 |
| チオリダジン |
レテルモビル↓ |
併用を避ける |
| ボリコナゾール |
ボリコナゾール↓ |
モニター,用量調整 |
| ワルファリン |
ワルファリン↓ |
INRをモニター |