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Zoliflodacin (2026/09/01 更新)
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Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント
1. 用法および用量
1. 使用
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Zoliflodacinは,従来なかった機序をもつ最初のスピロピリミジントリオン系抗菌薬である.2025年12月にFDAより初めて承認された.
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12歳以上で体重35kg以上の患者における,単純性尿路性器淋病の治療に適応がある.
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フルオロキノロン系薬と同様に,Zoliflodacinは細菌のII型トポイソメラーゼ(DNAジャイレース、トポIV)を標的とする.
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Zoliflodacinは,DNAジャイレースに結合した二本鎖切断DNAを安定化し,融合環状DNAの形成を阻害する.
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フルオロキノロン系薬が主としてGyrAおよびトポイソメラーゼIVのParCを標的とするのに対して,ZoliflodacinはDNAジャイレースのGyBサブユニットを主要標的とする(J Biol Chem 290: 20984, 2015).これにより交差耐性が起こりにくくなる.
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生殖年齢の女性は,治療を開始する前に妊娠検査を受けなければならない.
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生殖年齢の女性をパートナーとする男性は,Zoliflodacin治療の後少なくとも3ヵ月は有効な避妊を行わなければならない.
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製剤と投与
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Zoliflodacin顆粒は水(60 mL)のみに溶解する.顆粒を食品に振りかけないこと.懸濁液が均一になるまで激しく振盪し,ただちに投与.
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全量投与を確実にするために,同じ混合容器にさらに水60mLを加え,振盪して投与.
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混合後15分以内に全量を投与.
2. 成人用量
用法
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通常
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用量
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3g経口1回
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その他の処方用量
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追加的情報
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体重35~<50kgの患者には空腹時(食事1時間前か2時間後).体重≧50kgなら食事とともに.
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3. 小児用量
用量(生後>28日)
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生後≧12歳,体重≧35kg:3g経口1回
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最大/日
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3g
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4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常)
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空腹時:6.4 食後:5.5
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半減期(時間)(ESRD)
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データなし
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用量(腎機能正常)
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3g経口1回
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腎障害時の用量
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データなし
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血液透析
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データなし
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CAPD
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データなし
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CRRT
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データなし
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SLED
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データなし
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5. 肝障害時の用量調整
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軽症肝障害(Child-Pugh分類A):データなし
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中等症肝障害(Child-Pugh分類B):データなし
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重症肝障害(Child-Pugh分類C):データなし
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
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Zoliflodacinまたは添加剤に対する過敏性反応
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中等度または強度CYP3A4誘導薬との併用
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妊婦に対して,臨床的に有用な量を投与すると胎児障害を引き起こすことがある(動物データに基づく).
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男性パートナーがZoliflodacinの治療を受けている場合には,妊娠初期における流産のリスクが増大する(動物データに基づく).
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精巣毒性を引き起こし,男性の生殖能を傷害することがある(動物データに基づく)
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過敏性反応(発疹,掻痒)
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C. difficile感染のリスク
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頭痛(10%),めまい(3%)
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悪心,下痢
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好中球減少(12%),白血球減少(9%)
妊娠時のリスク
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FDAリスク区分1:胎児障害を引き起こすことがある(動物データに基づく).ヒトのデータなし.
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授乳中の使用:データなし.Zoliflodacinの蛋白結合率は83%であるため,乳汁中濃度はおそらく低い.単回投与は授乳中止の理由にはならない.乳児では胃腸毒性をモニター(可能性は低い)2
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PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).
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出典:Drugs and Lactation Database (LactMed)
3. 薬理学
PK/PD指標
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AUC0~inf / MIC
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剤形
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経口顆粒(3g)
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食事に関する推奨(経口薬)1
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体重35~50kg:食事なしで服用 体重>50kg:食事とともに
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経口吸収率(%)
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定量されていない
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Tmax(時間)
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空腹時:2.5 食後:4.0
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最高血清濃度2(μg/mL)
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28.5(3g経口,SD)
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最高尿中濃度(μg/mL)
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データなし
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蛋白結合(%)
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83
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分布容積3(Vd)
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空腹時:177L(V/F) 食後:98.7L(V/F)
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平均血清半減期4(時間)
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空腹時:6.4 食後:4.0
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排泄
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代謝(CYP,CYPを媒介しない経路),糞便
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胆汁移行性5(%)
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データなし
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脳脊髄液/血液6(%)
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データなし
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治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
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データなし
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AUC8(μg・時間/mL)
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353(3g経口,0~inf)
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注記のない場合は成人用経口製剤
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SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
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V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能
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CrCl>80 mL/分と想定
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(胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
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炎症時における脳脊髄液濃度
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薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.
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AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the plasma concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
薬剤が基質となるCYP4501
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主要:CYP3A4 副次的:CYP1A2,CYP2C8/9,CYP2C19
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薬剤が基質となるトランスポーター
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PGP,BCRP OATP1B1/3 (?)
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薬剤が基質となるUGT
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薬剤が阻害するCYP450
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薬剤が阻害するトランスポーター
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PGP,BCRP,OAT1,OAT3, OATP1B1/3
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薬剤が阻害するUGT
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薬剤が誘導するCYP450
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CYP2B6,CYP3A4
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薬剤が誘導するトランスポーター
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薬剤が誘導するUGT
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併用薬への影響2
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予測されない
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CYP450命名法,例,CYP3A4:3=ファミリー,A=サブファミリー,4=酵素アイソフォーム
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当該抗微生物薬により影響を受ける可能性のある併用薬の血清中濃度のことをいう(↑:上昇,↓:低下).
5. 主要な薬物相互作用
薬剤
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濃度への影響(その他の影響)
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推奨される対応
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中等度/強度CYP3AA4誘導薬
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Zoliflodacin↓
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禁忌
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6. コメント
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単純性尿路性器淋病治療に関する多国籍ランダム化オープンラベル対照比較・非劣性臨床試験
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930名の患者がZoliflodaicn(3g経口)群とCTRX(500mg筋注)+AZM(1g経口)に2対1で振り分けられた.
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結果:Zoliflodacinは治療については非劣性で,忍容性も良好だった.治療群での副作用は同等であった.
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Lancet 2025年12月11日
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