日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Sulopenem Etzadroxil-Probenecid  (2025/08/12 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

用量(>生後28日)
安全性と有効性は確立されていない.
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
Sulopenem:1.3
プロベネシド:3.8
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
1錠12時間ごと・5日
腎障害時の用量
CrCl≧15:用量調整不要
CrCl<15:推奨されない
血液透析
推奨されない
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
錠剤(Sulopenem500mg/プロベネシド500mg)
食事に関する推奨(経口薬)1
錠:食事とともに
経口吸収率(%)
Sulopenem:64
プロベネシド:データなし
Tmax(時間)
Sulopenem:2
プロベネシド:2
最高血清濃度2(μg/mL)
Sulopenem:2.7
プロベネシド:30.4
(500mg/500mg SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
Sulopenem:11
プロベネシド:データなし
分布容積3(Vd)
Sulopenem:92.1L
プロベネシド:11.9L
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
Sulopenem:1.3
プロベネシド:3.8
排泄
Sulopenem:代謝,腎
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
Sulopenem:7.4
プロベネシド:237
(500mg/500mg,0~inf)

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP450

薬剤が基質となるトランスポーター
Sulopenem:OAT3
プロベネシド:BCRP
薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450

薬剤が阻害するトランスポーター
プロベネシド:OAT1,OAT3
薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

薬剤が誘導するUGT

血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
インドメタシン
インドメタシン↑
モニター,用量調整
ケトプロフェン
ケトプロフェン↑
併用を避ける
Ketorolac
Ketorolac↑
禁忌
ロラゼパム
ロラゼパム↑
モニター,用量調整
メトトレキサート
メトトレキサート↑
モニター,可能なら避ける
ナプロキセン
ナプロキセン↑
モニター,用量調整
経口スルホニルウレア
経口スルホニルウレア↑
モニター,用量調整
リファンピシン
リファンピシン↑
モニター
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2025/08/12