日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Triclabendazole  (2024/09/17 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

Fasciola hepatica および
Fasciola gigantica
10mg/kg経口12時間ごと・2回.治療失敗の場合は,20mg/kgを試みてよい.
Paragonimus属(肺吸虫)
10mg/kg経口12時間ごと・2回

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
年齢≧6歳:10mg/kg経口12時間ごと・2回
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
錠(250mg)
食事に関する推奨(経口薬)1
錠:食事とともに
経口吸収率(%)
データなし
Tmax(時間)
Triclabendazole:3~4
スルホキシド代謝物:3~4
最高血清濃度2(μg/mL)
Triclabendazole:1.16μmol/mL(10mg/kg経口,SD)
スルホキシド代謝物:38.6μmol/mL(10mg/kg経口,SD)
スルホン代謝物:2.29μmol/mL
(10mg/kg経口,SD)
最高尿中濃度(μmol/mL)
データなし
蛋白結合(%)
Triclabendazole:96.7
スルホキシド代謝物:98.4
スルホン代謝物:98.8
分布容積3(Vd)
スルホキシド代謝物:1L/kg
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
Triclabendazole:8
スルホキシド代謝物:14
スルホン代謝物:11
排泄
ヒトのデータなし
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg*時間/mL)
Triclabendazole:5.72μmol*hr/mL(10mg/kg,0~inf)
スルホキシド代謝物:386μmol*hr/mL(10mg/kg,0~inf)
スルホン代謝物:30.5μmol*hr/mL
(10mg/kg,0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

CY450の基質
  
トランスポーターの基質
  
CYP450の阻害
2C19
トランスポーターの阻害
  
CYP450誘導
  
トランスポーターの誘導
  
血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下,空白:薬物への影響なし

5. 主要な薬物相互作用

6. コメント

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2024/09/17