日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

ラミブジン/テノホビルジソプロキシル(Cimduo, Temixys)  (2023/11/28 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬剤
ラミブジン(3TC)
テノホビルジソプロキシル(TDF)
分類
ヌクレオチド逆転写酵素阻害薬(NRTI)
NRTI
合剤1錠中の含有量
300mg
300mg
経口投与のタイミング1
食事と関係なく服用
経口吸収率2(%)
86
39(食事とともに)
25(空腹時)
Tmax3(時間)
データなし
1
最高血清濃度4(μg/mL)
2.6(300mg SD)
0.3(300mg SD)
蛋白結合(%)
<36
<0.7
平均血清半減期5(T1/2, 時間)
5~7
17
排泄
腎,代謝

細胞内半減期(時間)
18
>60
中枢神経系移行効果(CPE)6
2
1
脳脊髄液/血液7(%)
データなし
データなし
分布容積8(Vd)
1.3 L/kg
1.2~1.3 L/kg(Vss)
AUC9(μg・時間/mL)
11(300mg,0-inf)
2.3(300mg,0-inf)
チトクロームP450相互作用
参照
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 薬剤投与後,血漿中濃度が最大になるまでの時間
  4. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  5. CrCl>80 mL/分と想定
  6. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  7. 炎症時における脳脊髄液濃度
  8. 分布容積(Vd):
      V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
      Vss:定常状態におけるVd
      Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  9. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
アタザナビル/リトナビル
TDF↑
モニター
ダルナビル/リトナビル
TDF↑
モニター
Didanosine
Didanosine↑
モニター,用量調整
レジパスビル/ソホスブビル
TDF↑
モニターまたは避ける
ロピナビル/リトナビル
TDF↑
モニター
ソホスブビル/ベルパタスビル
TDF↑
モニター
ソホスブビル/ベルパタスビル/Voxilaprevir
TDF↑
モニター
トリメトプリム
3TC↑
モニター

6. コメント

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