日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Sulbactam-Durlobactam  (2026/06/09 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

用法
通常
用量
(SBT 1g+Durlobactam 1g)静注(3時間以上かけて)6時間ごと.
その他の処方用量
  
追加的情報
生食で溶解する.他の溶液との溶解性については確認されていない.

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
FDA:
安全性と有効性は確立されていない
AMRグラム陰性菌感染症ガイダンス(小児):
乳児/小児:200mg/kg/日(SBT),4~6時間ごとに分割
青少年:成人用量を使用
最大/日
6mg(SBT)

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
SBT:2.15
Dur:2.52
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
2g(3時間以上かけて) 6時間ごと1
腎障害時の用量
CrCl≧130:2g4時間ごと
CrCl 45~129:用量調整不要
CrCl 30~44:2g8時間ごと
CrCl 15~29:2g12時間ごと
CrCl<15:2g12時間ごと ・3回,その後24時間ごと
血液透析
CrCl<15の用量を使用,透析日に透析後投与
CAPD
データなし
CRRT
EFR 1~3L/時間:2g8時間ごと
EFR 3~5L/時間:2g6時間ごと
EFR 6L/時間:2g4時間ごと
2,3
SLED
データなし

EFR:廃液流量

  1. 2g=1g Sulbactam+1g Dur;pbactam
  2. 2g4時間ごと用量:CVVHを受けたカルバペネム耐性Ainetobacter baumannii(CRAB)菌血症の1患者でのPK/PD分析データによる(Pharmacotherapy 45: 396, 2025).
  3. その他の用量:ex vivo CVVHおよびCVVHDモデルを用いたPK/PD評価による,3時間以上かけて注入(Antimicro Agents Chemothe 69: e0167423, 2025).

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

  1. PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
SBT:Time above MIC
Dur:24時間AUC/MIC
剤形
注射剤
食事関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
SBT:32.4(1g6時間ごと,SS)
Dur:29.2(1g6時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
SBT:38
Dur:10
分布容積3(Vd)
SBT:25.4L(Vss)
Dur:30.3L(Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
SBT:2.15
Dur:2.52
排泄
SBT:腎
Dur;腎
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
SBT:10~37
Dur:9~26
7
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性8
あり
AUC9(μg・時間/mL)
SBT:515(1g6時間ごと,0~24時間)
Dur:471(1g6時間ごと,0~24時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. Clin Infect Dis 80: 959, 2025
  8. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  9. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP4501

薬剤が基質となるトランスポーター
SBT:OAT1,OAT3
薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450

薬剤が阻害するトランスポーター

薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

薬剤が誘導するUGT

併用薬への影響2
予測されない
  1. CYP450命名法,例,CYP3A4:3=ファミリー,A=サブファミリー,4=酵素アイソフォーム
  2. 当該抗微生物薬により影響を受ける可能性のある併用薬の血清中濃度のことをいう(↑:上昇,↓:低下).

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
プロベネシド
SBT↑
併用を避ける
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2026/06/08