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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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Sulbactam-Durlobactam (2025/06/10 更新) |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
用量(生後>28日) |
FDA: 安全性と有効性は確立されていない AMRグラム陰性菌感染症ガイダンス(小児): 乳児/小児:200mg/kg/日(SBT),4~6時間ごとに分割 青少年:成人用量を使用 |
最大/日 |
6mg(SBT) |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
SBT:2.15 Dur:2.52 |
半減期(時間)(ESRD) |
データなし |
用量(腎機能正常) |
(SBT1g+Dur1g) 6時間ごと |
CrClまたはeGFR |
CrCl≧130:(SBT1g+Dur1g)4時間ごと CrCl 45~129:用量調整不要 CrCl 30~44:(SBT1g+Dur1g)8時間ごと CrCl 15~29:(SBT1g+Dur1g)12時間ごと CrCl<15:(SBT1g+Dur1g)12時間ごと ・3回,その後24時間ごと |
血液透析 |
CrCl<15の用量を使用,透析日に透析後投与 |
CAPD |
データなし |
CRRT |
データなし |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 薬理学
PK/PD指標 |
SBT:Time above MIC Dur:24時間AUC/MIC |
剤形 |
注射剤 |
食事関する推奨(経口薬)1 |
- |
経口吸収率(%) |
- |
Tmax(時間) |
- |
最高血清濃度2(μg/mL) |
SBT:32.4(1g6時間ごと,SS) Dur:29.2(1g6時間ごと,SS) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
SBT:38 Dur:10 |
分布容積3(Vd) |
SBT:25.4L(Vss) Dur:30.3L(Vss) |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
SBT:2.15 Dur:2.52 |
排泄 |
SBT:腎 Dur;腎 |
胆汁移行性5(%) |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
データなし |
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
SBT:515(1g6時間ごと,0~24時間) Dur:471(1g6時間ごと,0~24時間) |
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
薬剤が基質となるCYP450 |
- |
薬剤が基質となるトランスポーター |
SBT:OAT1,OAT3 |
薬剤が基質となるUGT |
- |
薬剤が阻害するCYP450 |
- |
薬剤が阻害するトランスポーター |
- |
薬剤が阻害するUGT |
- |
薬剤が誘導するCYP450 |
- |
薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
薬剤が誘導するUGT |
- |
血清中薬物濃度への影響 |
予測されない |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響 |
推奨される対応 |
プロベネシド |
SBT↑ |
併用を避ける |