日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

スピラマイシン  (2024/09/17 更新)
主な商品名:スピラマイシン,アセチルスピラマイシン

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
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Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

【米国の事情】 Remington Laboratory for Specialty Diagnostics (旧 the Toxoplasma Serology Lab:+1 650-853-4828. Email:RemingtonLab@sutterhealth.org,Webサイト: www.sutterhealth.org/RemingtonLab)で血清検査陽性の結果が適切に得られたら,米国FDAの治験薬管理部(301-796-1600)に申請.

その後sanofi-Aventisから無料で入手できる.

1g=300万単位

 2. 成人用量

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
適応なし
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
4.5~6.2
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
1g経口8時間ごと
CrClまたはeGFR
データなし
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

データなし

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
カプセル(250,500mg)
食事に関する推奨(経口薬)1
カプセル:食事の影響を受けない
経口吸収率(%)
30~39
Tmax(時間)
データなし
最高血清濃度2(μg/mL)
0.4~1.4(1g経口,SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
10~25
分布容積3(Vd)
>300L
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
4.5~6.2
排泄
糞便-胆汁
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
わずか
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
なし
AUC8(μg・時間/mL)
データなし
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
レボドパ・カルビドパ
レボドパ↓,カルビドパ↓
モニター,用量調整

6. コメント

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2024/09/17