日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
Rifapentine (2024/09/17 更新) |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
通常用量 |
600mg週1回または2回 900mg週1回 1200mg1日1回 |
3. 小児用量
適応 |
用量(生後>28日) |
最大/日 |
活動性結核 |
年齢≧12歳 初期治療:600mg週2回・2ヵ月 継続治療:600mg週1回・4~7ヵ月 |
- |
潜在性結核感染 |
年齢≧2歳 体重10~14kg:300mg週1回 体重14.1~25kg:450mg週1回 体重25.1~32kg:600mg週1回 体重32.1~50kg:750mg週1回 体重>50kg:900mg週1回 |
900mg/週 |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
13.2~14.1 |
半減期(時間)(ESRD) |
変化なし |
用量(腎機能正常) |
600mg経口週1~2回 |
CrClまたはeGFR |
腎障害時の用量調整不要 |
血液透析 |
用量調整不要 |
CAPD |
用量調整不要 |
CRRT |
用量調整不要 |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
データなし
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
PK/PD指標 |
データなし |
剤形 |
150mg錠 |
食事関する推奨(経口薬)1 |
食事とともに服用 |
経口吸収率(%) |
データなし |
Tmax(時間) |
4.8 |
最高血清濃度2(μg/mL) |
15(600mg経口72時間ごと,SS) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
98 |
分布容積3(Vd) |
70 L |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
13.2~14.1 |
胆汁移行性5(%) |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
データなし |
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
320(600mg経口72時間ごと,0~72時間) |
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
CYP450の基質 |
|
トランスポーターの基質 |
|
CYP450阻害 |
|
トランスポーター阻害 |
|
CYP450誘導 |
2C9,3A4 |
トランスポーター誘導 |
|
血清中薬物濃度への影響 |
↓ |
血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下,空白:薬物への影響なし.
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
アミトリプチリン |
アミトリプチリン↓ |
モニター |
カスポファンギン |
カスポファンギン↓ |
増量を考慮 |
クラリスロマイシン |
クラリスロマイシン↓ |
モニター |
シクロスポリン |
シクロスポリン↓ |
モニター |
ジアフェニルスルホン |
ジアフェニルスルホン↓ |
モニター |
デキサメタゾン |
デキサメタゾン↓ |
モニター |
ジルチアゼム |
ジルチアゼム↓ |
モニター |
ジソピラミド |
ジソピラミド↓ |
モニター |
エチニルエストラジオール |
エチニルエストラジオール↓ |
避ける |
フルコナゾール |
フルコナゾール↓ |
モニター |
ハロペリドール |
ハロペリドール↓ |
モニター |
イミプラミン |
イミプラミン↓ |
モニター |
イソニアジド |
イソニアジドの有毒代謝物への変換↑ |
モニター |
Lenacapavir |
Lenacapavir↓ |
併用を避ける |
メサドン |
メサドン↓ |
モニター |
ニフェジピン |
ニフェジピン↓ |
モニター |
ノルトリプチリン |
ノルトリプチリン↓ |
モニター |
フェニトイン |
フェニトイン↓ |
モニター |
Prednisone |
Prednisone↓ |
モニター |
キニジン |
キニジン↓ |
モニター |
タクロリムス |
タクロリムス↓ |
モニター |
テオフィリン |
テオフィリン↓ |
モニター |
トリアゾラム |
トリアゾラム↓ |
モニター |
ワルファリン |
不十分な抗凝固作用 |
モニター |
6. コメント