日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
ケトコナゾール (2024/06/11 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
通常用量 |
200~400mg経口†24時間ごと |
†:日本にない剤形
3. 小児用量
用量(生後>28日) |
3.3~6.6mg/kg/日(1日1回) |
最大/日 |
400mg |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
8 |
半減期(時間)(ESRD) |
変化なし |
用量(腎機能正常) |
200~400mg経口24時間ごと |
CrClまたはeGFR |
腎障害時の用量調整不要 |
血液透析 |
用量調整不要 |
CAPD |
用量調整不要 |
CRRT |
用量調整不要 |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
なし
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
24時間AUC/MIC |
剤形 |
200mg錠† |
食事についての推奨(経口薬)1 |
食事とともに服用 |
経口吸収率(%) |
変化する. |
Tmax(時間) |
1~2 |
最高血清濃度2(μg/mL) |
3.5(200mg経口 SD) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
99 |
分布容積3(Vd) |
1.2 L/kg |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
8 |
排泄 |
代謝,胆汁 |
胆汁排泄(%)5 |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
<10 |
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
12(200mg経口24時間ごと,0~24時間) |
†:日本にない剤形
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
CY450の基質 |
3A4 |
トランスポーターの基質 |
|
CYP450の阻害 |
3A4 |
トランスポーターの阻害 |
PGP |
CYP450誘導 |
|
トランスポーターの誘導 |
|
血清中薬物濃度への影響 |
↑ |
血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下,空白:薬物への影響なし
6. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
制酸薬 |
KCZの吸収↓ |
併用を避ける |
Caチャネル遮断薬 |
Caチャネル遮断薬↑ |
モニター,用量調整 |
カルバマゼピン |
KCZ↓ |
併用を避ける |
シクロスポリン |
シクロスポリン↑ |
モニター,用量調整 |
ジダノシン |
KCZの吸収↓ |
併用を避ける |
エファビレンツ |
KCZ↓,エファビレンツ↑ |
併用を避ける |
エプレレノン |
エプレレノン↑ |
禁忌 |
H2ブロッカー |
KCZの吸収↓ |
併用を避ける |
Ibrexafungerp |
Ibrexafungerp↑ |
Ibrexafungerp用量を150mg12時間ごと2回に減量 |
イソニアジド |
KCZ↓ |
モニター,用量調整 |
ロバスタチン |
ロバスタチン↑ |
モニター,用量調整 |
マラビロク |
マラビロク↑ |
併用を避ける |
ミダゾラム |
ミダゾラム↑ |
モニター,用量調整 |
Nirmatrelvir/リトナビル |
Nirmatrelvir/リトナビル↓,KCZ↑ |
併用を避ける |
フェニトイン |
KCZ↓,フェニトイン↑ |
モニター,用量調整 |
プロテアーゼ阻害薬(HIV) |
プロテアーゼ阻害薬↑ |
併用を避ける |
プロトンポンプ阻害薬 |
KCZ↓,PPI↑ |
併用を避ける |
シンバスタチン |
シンバスタチン↑ |
モニター,用量調整 |
スクラルファート |
KCZの吸収↓ |
併用を避ける |
タクロリムス |
タクロリムス↑ |
併用を避ける |
テオフィリン |
テオフィリン↑ |
モニター,用量調整 |
トラゾドン |
トラゾドン↑ |
モニター,用量調整 |
トリアゾラム |
トリアゾラム↑ |
モニター,用量調整 |