日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

ホスカルネット  (2021/11/2 更新)
主な商品名:ホスカビル

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

導入用量
90mg/kg(1.5~2時間かけて)静注12時間ごと,または60mg/kg(1時間かけて)静注8時間ごと・2~3週
維持用量
90~120mg/kg(2時間かけて)静注24時間ごと

 3. 小児用量

小児用量
120~180mg/kg/日8~12時間ごとに分割

 4. 腎障害時の用量調整

半減期
(腎機能正常/ESRD, 時間)
正常半減期は3時間,終末半減期は18~88時間.
末期腎臓病患者の半減期は非常に長い.

導入
維持
腎機能正常時の用量
60mg/kg静注8時間ごと・2~3週
90~120mg/kg静注24時間ごと
CrCl/kg>1.4
60mg/kg 8時間ごと
90~120mg/kg 24時間ごと
CrCl/kg>1~1.4
45mg/kg 8時間ごと
70~90mg/kg 24時間ごと
CrCl/kg>0.8~1
50mg/kg 12時間ごと
50~65mg/kg 24時間ごと
CrCl/kg>0.6~0.8
40mg/kg 12時間ごと
80~105mg/kg 48時間ごと
CrCl/kg>0.5~0.6
60mg/kg 24時間ごと
60~80mg/kg 48時間ごと
CrCl/kg>0.4~0.5
50mg/kg 24時間ごと
50~65mg/kg 48時間ごと
CrCl/kg<0.4
使用しない
使用しない

 5. 肝障害時の用量調整

なし

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬効分類
ピロリン酸塩誘導体抗ウイルス薬
PK/PD指標
データなし
剤形
静注剤
通常成人用量
導入:60mg/kg静注8時間ごと
FDAの妊娠危険区分
C
経口剤の投与のタイミング1

経口吸収率2(%)

最高血清濃度3(μg/mL)
155(60mg/kg SD)
蛋白結合(%)
4
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
3(終末相18~88)
胆汁排泄5(%)
なし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
細胞内半減期4
(T1/2, 時間)
データなし
分布容積7(Vd)
0.41~0.52 L/kg
AUC8(μg・時間/mL)
2195 μM・時間(60mg/kg静注 SD)
チトクロームP450相互作用
データなし

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 分布容積(Vd):
       V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
       Vss:定常状態におけるVd
       Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 主要な薬物相互作用

重要な相互作用はない.

6. コメント

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2021/10/28