日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Flucloxacillin  (2023/11/21 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
経口:250~500mg経口6時間ごと
静注:1~2g静注4~6時間ごと

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
年齢<2歳:(62.5mg経口または62.5~125mg静注)6時間ごと
年齢2~10歳:(125mg経口または125~250mg静注)6時間ごと
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

データなし

2. 副作用/妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
カプセル:250mg,500mg
経口シロップ:125mg/5mL, 250mg/5mL
注射剤
食事に関する推奨(経口薬)1
カプセル:食事なしで服用
経口吸収率(%)
50
Tmax(時間)
経口:1
最高血清濃度2(μg/mL)
10(250mg経口 SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
95
分布容積3(Vd)
データなし
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
0.75
排泄

胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
データなし
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響
推奨される対応
イサブコナゾール
イサブコナゾール↓
モニター,用量調整
Eur J Clin Microbiol Infect Dis 41: 153, 2022
ポサコナゾール
ポサコナゾール
モニター,用量調整
J Antimicrob Chemother 78: 1471, 2023
タクロリムス
タクロリムス↓
モニター,用量調整
Eur J Clin Pharmacol 76: 1667, 2020
ボリコナゾール
ボリコナゾール↓
モニター,用量調整
Antimicrob Agents Chemother 61: e00915, 2017
ワルファリン
ワルファリン↓
INRをモニター,用量調整(Int Med J 48: 860, 2018
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2023/11/20