日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

シムツーザ(DRV・Cobi・FTC・TAF)  (2026/03/31 更新)
主な商品名:シムツーザ

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人
  3. 小児
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人

用法
通常
用量
1錠経口24時間ごと
その他の処方用量
  
追加的情報
食事とともに
錠:DRV 800mg,Cobi 150mg,FTC 200mg,TAF 10mg

 3. 小児

用量(生後>28日)
体重≧40kg:1錠24時間ごと
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
DRV:15
Cobi:3~4
FTC:10
TAF:0.51
半減期(時間)(ESRD)
DRV:データなし
Cobi:データなし
FTC:>10
TAF:データなし
用量(腎機能正常)
1錠経口24時間ごと
腎障害時の用量
CrCl≧30:1錠24時間ごと
CrCl<30:使用しない
血液透析
使用しない
CAPD
使用しない
CRRT
使用しない
SLED
使用しない

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

HIV-1

4. 薬理学

分類
プロテアーゼ阻害薬+作用増強薬+ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI)2剤
剤形
錠:DRV 800mg+Cobi 150mg+FTC 200mg+TAF 10mg
食事に関する推奨(経口薬)1
錠:食事とともに
経口吸収率(%)
DRV:データなし
Cobi:データなし
FTC:データなし
TAF:データなし
Tmax(時間)
DRV:3
Cobi:3
FTC:1.5
TAF:0.5
最高血清濃度2(μg/mL)
DRV:8.83(800mg24時間ごと,SS)
Cobi:1.13(150mg24時間ごと,SS)
FTC:2.06(200mg24時間ごと,SS)
TAF:0.16(10mg24時間ごと,SS)
TDF:0.019(10mg24時間ごと,SS)
蛋白結合(%)
DRV:95
Cobi:97~98
FTC:<4
TAF:約80
分布容積3(Vd)
DRV:データなし
Cobi:データなし
FTC:データなし
TAF:データなし
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
DRV:9.4
Cobi:3.2
FTC:7.5
TAF:0.5
排泄
DRV:代謝
Cobi:代謝
FTC:腎
TAF:代謝
細胞内半減期(T1/2,時間)
DRV:データなし
Cobi:データなし
FTC:39
TAF:データなし
脳脊髄液/血液5(%)
DRV:データなし
Cobi:データなし
FTC:データなし
TAF:データなし
中枢神経系移行効果(CPE)6
DRV:3
Cobi:データなし
FTC:3
TAF:データなし
AUC7(μg・時間/mL)
DRV:87.9(800mg24時間ごと,0~24時間)
Cobi:8.75(150mg24時間ごと,0~24時間)
FTC:11.9(200mg24時間ごと,0~24時間)
TAF:0.13(10mg24時間ごと,0~24時間)
TDF:0.34(10mg24時間ごと,0~24時間)

TDF:テノホビルジソプロキシル

  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  8. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP450
DRV:CYP3A4
Cobi:CYP2D6,CYP3A4
薬剤が基質となるトランスポーター
TAF:PGP,BCRP
薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450
DRV:CYP3A4
Cobi:CYP2D6,CYPa4
薬剤が阻害するトランスポーター
Cobi:PGP,BCRP,OATP1B/3
薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

薬剤が誘導するUGT

血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下

6. 薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
Alfuzosin
Alfuzosin↑
禁忌
抗不整脈薬
抗不整脈薬↑
モニター,用量調整
アピキサバン
アピキサバン↑
アピキサバンの用量調整
Avanafil
Avanafil↑
併用を避ける
β遮断薬
β遮断薬↑
モニター,用量調整
ボセンタン
プロテアーゼ阻害薬↓,Cobi↓, ボセンタン↑
モニター,用量調整
Buspirone
Buspirone↑
モニター,用量調整
Caチャネル遮断薬
Caチャネル遮断薬↑
モニター,用量調整
カルバマゼピン
DRV↓,Cobi↓, TAF↓
禁忌
クラリスロマイシン
プロテアーゼ阻害薬↓,Cobi↑, CAM↑
併用を避ける
クロナゼパム
クロナゼパム↑
モニター
コルヒチン
コルヒチン↑
禁忌
コルチコステロイド
Cobi↓, DRV↓, コルチコステロイド↑
CYP3A4を誘導/基質とならないステロイドを使用
シクロスポリン
シクロスポリン↑
モニター,用量調整
ダサチニブ
ダサチニブ↑
モニター,用量調整
ジアゼパム
ジアゼパム↑
モニター,用量調整
ジゴキシン
ジゴキシン↑
モニター,用量調整
Dronedarone
Dronedarone↑
禁忌
エプレレノン
エプレレノン↑
禁忌
麦角誘導体
麦角誘導体↑
禁忌
エリスロマイシン
プロテアーゼ阻害薬↑, Cobi↑, EM↑
併用を避ける
エスタゾラム
エスタゾラム↑
モニター,用量調整
エベロリムス
エベロリムス↑
併用を避ける
フェンタニル
フェンタニル↑
モニター,用量調整
HMG-CoA還元酵素阻害薬(ロバスタチン,シンバスタチン以外)
HMG-CoA還元酵素阻害薬↑
モニター,用量調整
ホルモン避妊薬
エチニルエストラジオール↓,プロゲステロン?
バリア避妊法を使用
イサブコナゾニウム硫酸塩
DRV↑, Cobi↑, イサブコナゾール↑
モニター,用量調整
イトラコナゾール
DRV↑, Cobi↑, イトラコナゾール↑
モニター,用量調整
ケトコナゾール
DRV↑, Cobi↑, ケトコナゾール↑
モニター,用量調整
ロバスタチン
ロバスタチン↑
禁忌
ルラシドン
ルラシドン↑
禁忌
ミダゾラム(静注)
ミダゾラム↑
モニター,用量調整
ミダゾラム(経口)
ミダゾラム↑
禁忌
ニロチニブ
ニロチニブ↑
モニター,用量調整
オキシコドン
オキシコドン↑
モニター,用量調整
フェノバルビタール
DRV↓, Cobi↓, TAF↓
禁忌
フェニトイン
DRV↓, Cobi↓, TAF↓
禁忌
ピモジド
ピモジド↑
禁忌
ポサコナゾール
DRV↑, Cobi↑, ポサコナゾール↑
モニター,用量調整
クエチアピン
クエチアピン↑
用量調整,または避ける
Ranolazine
Ranolazine↑
禁忌
リファブチン
リファブチン↑, TAF↓
用量調整,または避ける
リファンピシン
DRV↓, Cobi↓, TAF↓
禁忌
Rifapentine
DRV↓, TAF↓
禁忌
リスペリドン
リスペリドン↑
モニター,用量調整
リバーロキサバン
リバーロキサバン↑
併用を避ける
サルメテロール
サルメテロール↑
併用を避ける
シルデナフィル(PAHに対して)
シルデナフィル↑
禁忌
シンバスタチン
シンバスタチン↑
禁忌
シロリムス
シロリムス↑
モニター,用量調整
セイヨウオトギリソウ
DRV↓, Cobi↓, TAF↓
禁忌
タクロリムス
タクロリムス↑
モニター,用量調整
タダラフィル(PAHに対して)
タダラフィル↑
モニター,用量調整
チカグレロル
チカグレロル↑
併用を避ける
トラマドール
トラマドール↑
モニター,用量調整
トラゾドン
トラゾドン↑
モニター,用量調整
トリアゾラム
トリアゾラム↑
禁忌
三環系抗うつ薬(TCA)
TCA↑
モニター,用量調整
ビンブラスチン
ビンブラスチン↑
併用を避ける
ビンクリスチン
ビンクリスチン↑
併用を避ける
ボリコナゾール
プロテアーゼ阻害薬↑, Cobi↑,VRCZ↑↓
併用を避ける
ワルファリン
影響は不明
INRをモニター,用量調整
Elbasvir/Grazoprevir
Elbasvir/Grazoprevir↑
禁忌
ゾルピデム
ゾルピデム↑
モニター,用量調整
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2026/03/31