日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

小児多臓器炎症症候群(MIS-C)  (2020/7/29 更新)
COVID-19,MIS-C


臨床状況

年齢21歳未満の小児・青少年に認められるCOVID-19の合併症.
小児多臓器炎症症候群(MIS-C)(CDC HAN No. 432[2020年5月14日]).PMIS(Pediatric Multisystem Inflammatory Syndrome)ともよばれる.
  • 定義:
  • 年齢<21歳,発熱,臨床検査で炎症を認める,重症入院患者,多臓器に及ぶ:心臓,腎臓,呼吸器,血液,消化器,皮膚,神経系+他の診断がつかない+現在/直近のSARS-CoV-2検査陽性または発症の4週間以内にCOVID-19曝露あり.
  • もっとも多い症状:
  • 発熱,腹痛,発疹,ショック
  • その他の症状:結膜炎,頭痛,頸部リンパ節腫脹,唇腫脹
  • ほとんど(60~80%)がSARS-CoV-2抗体陽性,一部(15~30%)はPCR陽性
  • 臨床検査上の異常:
  • リンパ球減少,フェリチン,d-ダイマー,CRP,ESR,可溶性IL-2受容体,トランスアミナーゼ上昇
  • 多くは心臓の病変をきたし,トロポニン,BNP上昇,機能低下を伴う.少数例だが冠動脈拡張が起こる.
  • 臨床的な表現型は,ショック症状から心臓病変,川崎病様症状,炎症を伴う持続的な発熱など広範囲にわたる.

病原体

  • SARS CoV-2

第一選択

  • 決定的なデータはない
  • IVIG 2g/kg
  • メチルプレドニゾロン
  • 難治性症例:Anakinraまたはインフリキシマブを考慮

第二選択

  • なし
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2020/07/29
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