日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

臨床検査診断:HIV-1,HIV-2  (2025/07/15 更新)
HIV-1(急性,慢性)およびHIV-2の診断


診断,概説

  • HIV-1(急性,慢性)およびHIV-2の診断

  • HIV検査は,HIV-1/2抗体およびp24抗原の存在を検出できるFDA承認のアッセイを用いて行う.
  • HIV抗体は,Architect HIV Comboや Bio-Rad GS Comboのような第4世代のアッセイを用いれば,最初の感染から4~6週で検出可能となる.
  • p24抗原はHIVビリオンのサロゲートマーカーである.p24抗原は感染後早くも2週間で検出可能となるため,抗体が検出されない場合急性感染のマーカーとして機能する.

診断検査

  • HIV-1/2抗体およびp24抗原検出のための同時イムノアッセイとしてFDAが承認し,検査アルゴリズムに組みこまれたもの:
  • Architect HIV 抗原/抗体 combo(Abbott Laboratories, Abbott Park, IL).急性HIV患者のウイルス検出については感度87%.
  • Elecsys HIV Duo(Roche)
  • GS HIV Combo 抗原/抗体 EIA(Bio-Rad Labortories, Redmond, WA).
  • HIV-2はまれだが,NNRTIおよび融合阻害薬に自然耐性のため重要である.
  • 同じくまれだが,患者がHIV-1およびHIV-2の両方に感染している場合もある.
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2025/07/14