日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

COVID-19ワクチン ノババックス  (2025/01/14 更新)
ヌバキソビッド, Covovax, NVX-CoV2373


ワクチン

はじめに
  • CDCは,生後6ヶ月以上の人は,過去のCOVID-19ワクチン接種の有無にかかわらず,全員が2024-2025最新ワクチン接種を今秋に受けることを推奨している.
  • 抗原構成
  • モデルナおよびファイザーmRNAワクチンはKP.2.生後>6ヶ月なら誰にでも使用可能.
  • ノババックス組み替えタンパクワクチンはJN.1.年齢>12歳の一部に対する選択肢.
  • 年齢≧12歳で中等度~重度免疫不全のない者に関するガイドラインの概要
  • 初回ワクチン接種
  • 2024-2025型ノババックス2回接種
  • 以前にCOVID-19ワクチン接種している場合
  • 2024-2025型ノババックス1回接種
  • 中等症~重症の免疫不全のないヒトに対する2024-2025型ワクチンの追加接種は,現時点では推奨されない
  • 中等症~重症の免疫不全者に対する追加任意接種を含む接種方法は,依然として複雑である(下記の表を参照).
  • 年齢に応じた複数のワクチンが推奨され利用可能である場合に,特定の1種類のワクチンが他のワクチンより推奨されるということはない.
  • Janssen/J&Jの以前の用量は現在のガイドラインには適切でない
ワクチン
  • タイプ:組み替えタンパクサブユニット,アジュバント含有
  • CDC略語:1vCOV-aPS
  • 2024-2025型ノババックスCOVID-19ワクチン
ワクチン接種の適応米国
  • 生後>6ヵ月のすべての米国市民は,以下の条件の有無に関わりなく,ワクチン状態を最新化しなければならない
  • 有症性または無症性SARS-CoV-2感染の既往
  • 長期化したCOVID後遺症,または
  • SARS-CoV-2ブレイクスルー感染(ワクチン接種後の感染)の既往
  • すなわち,健常者については:
  •      年齢12歳以上の健常者は全員,
  • 最新COVID-19ワクチン接種後にワクチン状態が最新となる
  • 例外:ワクチン未接種者は,ワクチン状態最新化のためには最新ノババックスワクチンを2回接種する必要がある
  • 免疫不全患者ワクチン接種のCDCスケジュール(下記免疫不全,HIVを参照)
  • 急性症状からの回復,かつ隔離終了までワクチン接種は延期すること.
  • SARS-CoV-2感染後は,次のワクチン接種を症状出現または検査陽性から3ヵ月後まで延期することを考慮する.
用量とスケジュール
  • 年齢12~64歳
2024-25型ワクチン以前のCOVID-19ワクチン接種歴1,2
適応となる2024-25型ワクチン接種回数
推奨される2024-25型ワクチン3と接種間隔
ワクチン未接種

 2024-25型ワクチンで接種を開始する
ワクチン未接種
2
2024-25型第1回接種(ノババックス):0日
2024-25型第2回接種(ノババックス):第1回接種の3~8週後
4
2024-25ワクチン型以前にワクチン接種があった

 2024-25ワクチン1回接種
ノババックス1回接種
1
2024-25型第1回接種(ノババックス):最終接種後3~8週後4,5
ノババックス2回以上接種
1
2024-25型第1回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から最短で8週
  1. COVID-19ワクチン接種歴とは,2024-2025型COVID-19ワクチンが使用可能となる以前のワクチンいずれかの製薬会社のもの(祖先株,二価,2023-2024型COVID-19ワクチンを含む)接種すべてを意味する.
  2. 年齢18~64歳でJanssen COVID-19ワクチンを1回以上接種した人は,いずれかの2024-25COVID-19ワクチン1回接種を受けなければならない.
  3. ノババックスの用量:0.5mL/5μg rS蛋白,マトリックスMアジュバント 50μg;ファイザーの用量:0.3mL/30μg.
  4. ノババックス第1回と第2回の8週間隔は,一部の人々にとっては,ワクチンによる心筋炎と心膜炎のまれなリスクを抑制する可能性があるという点で至適であろう.
  5. ノババックス第1回投与から8週以上間があいてしまった場合は,いずれかの2024-25型COVID-19ワクチン(すなわち,モデルナ,ノババックス,ファイザー)を接種してもよい.

  • 年齢≧65歳
2024-25型ワクチン以前のCOVID-19ワクチン接種歴1,2
適応となる2024-25型ワクチンの接種回数
推奨される2024-25型ワクチン3と接種間隔
ワクチン未接種
 2024-25型ワクチンでワクチン接種開始
ワクチン未接種
2
2024-25型ワクチン第1回接種(モデルナまたはファイザー):0日
2024-25型ワクチン第2回接種(モデルナ,ノババックスまたはファイザー):第1回から6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
3
2024-25型ワクチン第1回接種(ノババックス):0日
2024-25型ワクチン第2回接種(ノババックス):第1回から3~8週後
4
2024-25型ワクチン第3回接種(モデルナ,ノババックスまたはファイザー):第2回から6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
2024-25型ワクチン以前にワクチン接種あり
 2024-25型ワクチン2回接種を受ける
mRNAワクチン(モデルナまたはファイザー)1回以上接種
2
2024-25型ワクチン第1回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から最短で8週後
2024-25型ワクチン第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回から6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
ノババックス1回接種
2
2024-25型ワクチン第1回接種(ノババックス):最終接種後3~8週4,5
2024-25型ワクチン第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回から6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
ノババックス2回以上接種
2
2024-25型ワクチン第1回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から最短で8週後
2024-25型ワクチン第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回から6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)

年齢12~64歳の表の脚注参照


有効性,予防効果持続期間/選択,互換性

有効性,予防効果持続期間
  • 直近のCOVID-19ワクチン接種からの時間は,おそらく接種の累積回数よりも重要である.
  • ウイルス変異が続いているため,初回コースおよび重大な第1回追加投与後は,それぞれの追加接種は,各接種時点から3~6ヵ月は入院に対する高いワクチン効果(VE)をもたらすという意義がある.
  • 2023-24ワクチンについて,ヒトでの効果データとしては,現在の株に対する中和抗体上昇ということだけしかない.
  • 最近の二価ワクチンに関する観察研究データによれば,ワクチン接種から近日中の入院に対する全般的有効性は約50%である
選択,互換性
  • 年齢に応じた複数のワクチンが推奨され利用可能である場合に,特定の1種類のワクチンが他のワクチンより推奨されるということはない.
  • モデルナワクチンは,ファイザーワクチン(一価ワクチンではmRNA量はより多い)と比較して,中等度VEおよび有効性持続期間において優位性があるという再現性のあるデータがある.

毒性

禁忌
  • ノババックスCOVID-19ワクチンの接種後の,または含有成分に対する重症アレルギー反応(アナフィラキシーなど)
  • 添付文書に記載のワクチン成分に対するアレルギーと診断された記録がある
警告
  • ノババックスCOVID-19ワクチン成分に対する非重症アレルギー(注射部位以外のじんま疹など)と診断された場合,過去にノババックスCOVID-19ワクチン接種直後(4時間以内に発症)に非重症アレルギー反応が示された場合
  • いずれかのCOVID-19ワクチン1回接種後3週以内の心筋炎または心膜炎
  • 発熱の有無にかかわらず,中等症または重症急性疾患が解消するまではワクチン接種を延期する.
  • あるタイプのCOVID-19ワクチンに対するアレルギー関連の警告に該当する場合でも,重症アレルギー反応治療に経験のある医療従事者の監視の下での接種体制で別タイプのCOVID-19ワクチンの接種を受けることができる.
  • ワクチン接種後30分の観察期間を置くことを考慮しなければならない
  • 小児での多臓器炎症症候群(MIS-C),または成人での多臓器炎症症候群(MIS-A)
  • 禁忌でない場合
  • 食物(卵,ゼラチンを含む),ペット,昆虫,毒物,環境,ゴム製品,経口薬服用:ワクチンや注射に関係のないアナフィラキシーの他の既往.
  • 他のワクチンに近接したギラン・バレー症候群
副反応
  • 注射部位の痛み(時として重度な)は多く起こる.
  • 疲労,頭痛,筋肉痛は多くみられるが,軽度~中等度であり,ワクチン接種後1~3日以内で起こり,発症後1~3日以内で解消する.
  • モデルナ,ノババックス,ファイザー COVID-19ワクチンでは,初回接種1回目と2回目の間隔を8週とするのが,一部の被接種者での心筋炎発症率を下げるためには最適であろう.
  • 症状のほとんどは軽症か中等症で,ワクチン接種後1~3日で発症し,1~3日以内に解消する.
  • 65歳以上の人と比較すると,12~64歳の人の方が症状は多くみられる.
  • 初回ワクチンコースの第1回接種後よりも第2回接種後の方が症状は多い.
  • ノババックス追加接種を受けた18歳以上の人たちでは,初回接種コースの第2回の後よりも追加接種後の方が,より多くの副作用が報告されている.
薬物相互作用
  • インフルエンザワクチン(高用量またはアジュバントを含む)とCOVID-19ワクチンは,適切ならば,同一日に接種すべきである.
  • COVID-19ワクチンは,他のワクチン接種の日程と関係なく接種してもよい.
  • 最小接種間隔(21または28日)の4日前以内に行われた第2回接種は有効である.しかし,先に不注意に接種してしまった場合に,それを繰り返してはならない.
  • COVID-19ワクチンとエムポックスワクチンの間に最小接種間隔はない.
  • 心筋炎発症を最小にするために,エムポックスワクチン接種から4週までCOVID-19ワクチン接種の延期を考慮すること.
  • COVIDワクチンとNirsevimab(長時間作用型モノクローナル抗体で,一部の乳児および年少児童のRSV予防に使用される)の同時投与が推奨されている.

特に注意が必要な対象集団

妊婦
  • 妊婦,授乳注の女性,妊娠活動中の女性,近日中に妊娠する可能性のある女性に対しては標準的な推奨に従ってワクチン接種を行う.
  • 妊婦,妊娠初期の妊婦は重症化のリスクが高く,胎児もリスクが高くなる.
  • ワクチンの有用性は,リスクを上回る.
  • 抗体は,新生児に移行する.
  • 授乳については禁忌はない.
免疫不全/HIV
  •   年齢>12歳
2024-25型ワクチン以前のCOVID-19ワクチン接種歴1
適応となる2024-25型ワクチンの接種回数
推奨される2024-25型ワクチン§と接種間隔
ワクチン未接種
 2024-25型ワクチンで初回コースを受ける
 初回コース完了の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)に2024-25型ワクチン1回接種を受ける
 共有意志決定の下で2024-25型ワクチンの追加接種を受けてもよい
2
ワクチン未接種
4
2024-2025型第1回接種(モデルナ):0日
2024-2025型第2回接種(モデルナ):第1回の4週後
2024-2025型第3回接種(モデルナ):第2回の最短4週後
2024-2025型第4回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第3回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
3
2024-2025型第1回接種(ノババックス):0日
2024-2025型第2回接種(ノババックス):第1回の3週後
2024-2025型第3回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第2回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
4  
2024-2025型第1回接種(ファイザー):0日
2024-2025型第2回接種(ファイザー):第1回の3週後
2024-2025型第3回接種(ファイザー):第2回の最短4週後
2024-2025型第4回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第3回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
2024-25型ワクチン以前に初回コースを開始したが完了しなかった:
 2024-25型ワクチンで初回コースを完了させる.
 初回コース完了の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)に2024-25型ワクチン1回接種を受ける
 共有意志決定の下で2024-25型ワクチンの追加接種を受けてもよい
2
モデルナ1回接種
3
2024-2025型第1回接種(モデルナ):最終接種4週後
2024-2025型第2回接種(モデルナ):第1回の最短4週後
2024-2025型第3回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第2回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
モデルナ2回接種
2
2024-2025型第1回接種(モデルナ):最終接種最短4週後
2024-2025型第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
ファイザー1回接種
3
024-2025型第1回接種(ファイザー):最終接種3週後
2024-2025型第2回接種(ファイザー):第1回の最短4週後
2024-2025型第3回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第2回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
ファイザー2回接種
2
2024-2025型第1回接種(ファイザー):最終接種最短4週後
2024-2025型第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
ノババックス1回接種
2
2024-2025型第1回接種(ノババックス):最終接種最短3週後
2024-2025型第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
2024-25型ワクチン以前に初回コースを完了
 2024-25型ワクチンを6ヵ月間隔をおいて(最短接種間隔2ヵ月)2回接種
 共有意志決定の下で2024-25型ワクチンの追加接種を受けてもよい
2
モデルナ3回以上,またはファイザー3回以上1
2
2024-2025型第1回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種最短8週後
2024-2025型第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2
ノババックス2回以上1
2
2024-2025型第1回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種最短8週後
2024-2025型第2回接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):第1回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)
追加接種(モデルナ,ノババックス,ファイザー):最終接種から>2ヵ月離して
2

初回ワクチンコース中に11歳から12歳になった小児は,12歳以上の用量での3回接種コース全回を12歳になった時点または12歳になった後で完了しなければならない.

モデルナコース:2024-2025型モデルナ,0.5mL/50μg

ファイザー/BioNTechコース:2024-2025型ファイザー/BioNTech,0.3mL/30μg

COVID-19ワクチン接種歴とは,2024-2025型COVID-19ワクチンが使用可能となる以前のワクチン(いずれかの製薬会社のもの:祖先株,二価,2023-2024型COVID-19ワクチンを含む)接種すべてを意味する.

年齢18歳以上でJanssen COVID-19ワクチン接種を1回以上受けた人は,いずれかの2024-2025型COVID-19ワクチンを1回接種し,第1回接種の6ヵ月後(最短接種間隔2ヵ月)にいずれかの2024-2025型COVID-19ワクチンの第2回接種を受けなければならない.いずれの2024-2025型COVID-19ワクチンも追加接種は,いずれかの2024-2025型COVID-19ワクチン最終接種から最短2ヵ月後に共有意志決定に基づいて行ってよい.

§.モデルナ用量:0.5mL/50μg;ノババックス用量:0.5mL/50μg rS蛋白,マトリックスMアジュバント50μg;ファイザー/BioNTech用量:0.3mL/30μg.

  1. ここでのCOVID-19ワクチン接種歴とは,初回コースで同一製薬会社のmRNAワクチン(すなわち,モデルナまたはファイザー)3回接種,または初回コースでノババックス2回接種後にいずれかのCOVID-19ワクチンを1回以上接種したことを意味する.
  2. 追加接種は医療提供者の臨床的判断および患者の希望,環境について情報開示の上で行ってよい.

  
その他の検討事項
  • ワクチン接種完了後のHIV感染者では,重症化リスクは高くない.
  • CD4<350の場合は,ワクチン接種していても重症化リスクは高い;ワクチン状態を確実に最新化すること.
  • 中等度~重度免疫不全状態に関する自己申告は認められる.
  • HCTまたはCAR-T細胞治療レシピエントは,HCTまたはCAR-T細胞治療後>3ヵ月にmRNAワクチンを再接種する.
  • B細胞除去療法(たとえば,リツキシマブ,Ocrelizumab)の短期コース中に1回またはそれ以上のワクチン接種を受けたレシピエントには,治療完了6ヵ月後からの再接種を考慮する.
  • 免疫抑制治療中の患者でワクチン接種を遅らせてはならない.
  • COVID-19ワクチンは,免疫抑制治療開始または再開の少なくとも2週前に接種しなければならない.
  • B細胞除去治療中の患者では,次に予定されている治療の約4週前にワクチン接種を行う.
  • ワクチン接種後に中等度~重度の免疫不全となった場合:COVID-19ワクチン接種を受け,その後に中等度~重度の免疫不全となった場合には,年齢と以前のCOVID-19ワクチン接種歴に応じて上記のCOVID-19ワクチン接種スケジュールに従って接種を行う.
  • Pemivibart投与は,COVID-19ワクチン接種後の少なくとも2週後まで延期しなければならない.

血清学検査

  • COVID-19ワクチン接種後の免疫反応の評価,またはワクチン未接種者のワクチン接種の必要性を評価するために抗体検査を行うことは推奨されない.
  • 予防との関連性はなく,それぞれの検査は大きく異なる.
  • IgG陽性による確認は,ごくわずか,B細胞産生能が不確実な移植患者や抗B細胞療法を受けている患者ではIgG陰性は指標として役に立たない.
  • 抗体検査を行った場合,その結果にかかわらず,ワクチン接種は推奨どおりに行わなければならない.
  • 前もってCOVID-19ワクチン接種を受けた場合でも,SARS-CoV-2ウイルス検査(核酸増幅法または抗原検査)の結果には影響がない.

コメント

  • 特に青少年では,ワクチン接種後に15分間の観察期間を置くことを考慮すること
  • 以下の場合には,ワクチン接種後に30分の観察期間を置くことを考慮すること
  • 他のCOVIDワクチンの禁忌に関連するアレルギー
  • 過去にいずれかのCOVIDワクチンに対して,非重症のアレルギー反応が(接種4時間以内に)あった.
  • COVID-19以外のワクチン接種や注射治療の後にアナフィラキシーを起こしたことがある.
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2025/01/14