日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
ライム病-診断 (2024/04/09 更新) |
二段階血清検査
テスト結果の解釈
症状 |
流行地 での曝露 |
二段階検査 |
コメント |
初期ライム病:遊走性紅斑(EM)と一致した病変 |
あり |
なし |
臨床的な検査前確率は高いが,初期では抗体検査の感度は低い. |
|
なし |
なし |
検査前確率は低く,検査の感度は低い.偽陽性率が高い.他の診断を考慮する. |
初期播種性ライム病:多発性のEM病変,顔面神経麻痺,髄膜炎,心臓炎 |
あり |
行う |
検査の感度,特異度は良好 |
|
なし |
おそらく行う |
検査前確率は低く,したがって偽陽性率が高い.陰性的中率は高い.他の診断を考慮する |
後期播種性ライム病:大関節炎の再発 |
あり |
行う |
検査の感度,特異度は良好 |
|
なし |
おそらく行う |
検査前確率は低く,したがって偽陽性率が高い.陰性的中率は高い.他の診断を考慮する |
後期神経系ライム病:末梢神経障害,脳炎,脳脊髄炎 |
あり |
おそらく行う |
後期神経系ライム病は米国ではまれ.他の診断を考慮する |
|
なし |
なし |
偽陽性の可能性が高い.他の診断を考慮する |
非特異的症状:頭痛,抑うつ状態,倦怠感,関節痛または筋肉痛 |
あり |
おそらく行う |
他の診断を考慮するが,症状が持続するようなら二段階検査を検討する.偽陽性の可能性が高いことに注意 |
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なし |
なし |
検査前確率は非常に低く,偽陽性の可能性が高い.他の診断を考慮する |