日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

HIV感染小児の初期評価  (2019/7/16 更新)


初期評価

  • 実際のHIV感染を確認する
  • 患者の病歴
  • 全般的健康度
  • 感染症およびHIV関連疾患
  • 情報開示の範囲
  • 成長および発達の状態
  • 精神疾患の既往(青少年に対しては,メンタルヘルスのスクリーニングツールをルーチンで使用することを考慮する)
  • 薬物使用(市販薬やサプリ,補完代替薬を含む)
  • 親/介護者の健康,薬物使用,保険を含む社会的履歴
  • 性交渉と薬物使用の経験(青少年に対しては,診察時に毎回チェックする)
  • 日和見感染のリスク因子:居住地,旅行,ペットなどを含む.
  • 予防接種歴および記録
  • 総合的な身体検査
  • 身長,体重,体表面積を測定
  • リンパ節,心臓,皮膚,発達,神経学的検査に注意する.
  • 最初の臨床検査
  • 全血算
  • 全生化学検査:BUN,クレアチニン,肝機能検査,コレステロール,トリグリセライドを含む
  • 尿検査
  • 梅毒,結核検査(たとえば,Quantiferon TB Gold),CMV抗体,B型肝炎表面抗体(HBsAb),B型肝炎表面抗原(HBsAg),C型肝炎抗体,おそらくビタミンD濃度
  • 青年では,Chlamydia/N. gonorrhoeae核抗体検査
  • HLA B*5701検査
  • HIV病期
  • CD4数,CD4パーセント
  • 定量的HIV RNA
  • 遺伝子型耐性検査
  • 初期の健康維持
  • 年齢に応じたHIVリスク軽減.青年期の男女に対する避妊や安全なセックスの指導を含む.長期作用型可逆的避妊法(long-acting reversible contraception:LARC)も,感染予防のためのコンドームによる避妊とともに考慮する.
  • 社会心理的サポート
  • 予防接種の更新
  • 適応があれば,ニューモシスチス肺炎(PCPまたはPJP)の一次予防
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2019/07/11