日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

メタニューモウイルス  (2023/10/03 更新)


臨床状況

  • ヒトメタニューモウイルス(HMPV)は,パラミクソウイルス科で,軽症の細気管支炎・気管支れん縮から肺炎に至るまで,全年齢の患者で分離される.
  • 2001年に発見された.
  • 幼児に多い.
  • 看護施設で広がることが多い.
  • HMPVは感染者から次のような仕方で広がることが多い.
  • 咳・くしゃみからの飛沫
  • 密な個人的接触,触れる,握手するなど
  • ウイルスが付着したものあるいは表面に触れ,その後で口,鼻,眼に触れる.
診断

病原体

  • ヒトメタニューモウイルス(HMPV)

第一選択

  • 証明された抗ウイルス治療はない.

第二選択

  • なし.

コメント

  • リバビリン静注†の散発的な報告があるが,結果は一定しない.リバビリン(エアロゾル吸入)は推奨されない.

(†:日本にない剤形)

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2023/10/02