日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Ibrexafungerp  (2024/08/27 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
初経後女性のVVC:300mg12時間ごと・2回
VVC再発の抑制:300mg12時間ごと・2回,月1回繰り返し6ヵ月
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
20
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
300mg経口12時間ごと
CrClまたはeGFR
腎障害時の用量調整不要
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
150mg錠
食事に関する推奨1
錠:食事の影響を受けない
経口吸収率(%)
データなし
Tmax(時間)
4~6
最高血清濃度2(μg/mL)
0.44~0.63(300mgを2回目投与後)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
>99
分布容積3(Vd)
600 L(Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
20
排泄
代謝,胆汁
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液移行性6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(単位:μg・時間/mL)
6.8~9.9(300mg12時間ごと,0~24時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

CYP450の基質
3A4
トランスポーターの基質
  
CYP450の阻害
2C8,3A4
トランスポーターの阻害
PGP,OATP1B3
CYP450誘導
  
トランスポーターの誘導
  
血清中薬物濃度への影響
予測される影響なし

血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下,空白:薬物への影響なし

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響
推奨される対応
ボセンタン
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
カルバマゼピン
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
エファビレンツ
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
エトラビリン
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
イトラコナゾール
Ibrexafungerp↑
150mg12時間ごと・2回に減量
ケトコナゾール
Ibrexafungerp↑
150mg12時間ごと・2回に減量
フェノバルビタール
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
フェニトイン
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
リファンピシン
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
セイヨウオトギリソウ
Ibrexafungerp↓
併用を避ける
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2024/08/26