日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

ファビピラビル  (2022/3/22 更新)
主な商品名:アビガン

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

 4. 腎障害時の用量調整

 5. その他の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬効分類
ヌクレオシドアナログ
PK/PD指標
データなし
剤形
200mg錠
通常成人用量
1600mg経口1日2回・1日,その後600mg経口1日2回・4日
妊娠危険概要
妊婦または妊娠の可能性のある女性には投与しない
経口剤の投与のタイミング1
食事とともに?データ不明
経口吸収率2(%)
データなし
Tmax(時間)
1.5
最高血清濃度3(μg/mL)
64.7(SS)
蛋白結合(%)
54
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
5.6
排泄
アルデヒドオキシダーゼおよびキサンチンオキシダーゼにより水酸化体に代謝され尿中に排泄される
胆汁排泄5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
分布容積8(Vd)
データなし
AUC9(μg・時間/mL)
554
チトクロームP450相互作用
阻害:CYP2C8,アルデヒドオキシダーゼ
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. 分布容積(Vd):
       V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
       Vss:定常状態におけるVd
       Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  9. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
ファムシクロビル
ペンシクロビル↓
モニター
ピラジナミド
尿酸↑
モニター
レパグリニド
レパグリニド↑
モニター,用量調整,または避ける
スリンダク
スリンダク↓
モニター
テオフィリン
ファビピラビル↑
モニター
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2022/03/17