日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

抗レトロウイルス薬間の薬物相互作用  (2022/9/20 更新)


Bictegravir
(BIC)
ドルテグラビル
(DTG)
エファビレンツ
(EFV)
エトラビリン
(ETR)
マラビロク
(MVC)
ネビラピン
(NVP)
ラルテグラビル
(RAL)
リルピビリン
(RPV)
アタザナビル
(ATV)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
ATV(RTV併用なし) AUC↓74%.EFVに重大な変化なし.
RTVなしのATVとの併用は避ける.
未治療患者:(ATV 400mg+RTV 100mg) 1日1回
既治療患者に用いてはならない
両剤の濃度↑.併用を避ける
MVCの代謝↓;150mg経口1日2回を使用
併用は推奨されない.
ATVはNVP濃度を>25%↑;NVPはATV AUCを42%↓
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
ダルナビル
(DRV)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
MVC用量:150mg1日2回
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
ホスアンプレナビル
(FOS-APV)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
FOS-APV濃度↓.用量:EFV標準用量; (FOS-APV 1400mg+RTV 300mg 24時間ごと) または (FOS-APV 700mg+RTV 100mg 12時間ごと)
FOS-APV濃度↑.併用を避ける
MVC用量:150mg1日2回
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量(RPV濃度↑,QTcに注意)
Indinavir
(IDV)
データなし
データなし
IDV濃度↓31%.用量:IDV 1000mg 8時間ごと,または(IDV 800mg+RTV 100~200mg)1日2回.EFV:標準用量
IDV濃度↓.併用を避ける
MVC用量:150mg1日2回
IDV濃度↓28%.
用量:IDV 1000mg 8時間ごと(IDV 800mg+RTV100~200mg)1日2回
データなし
両剤とも標準用量(RPV濃度↑,QTcに注意)
ロピナビル・リトナビル
(LP/R)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
LP濃度↓40%.
用量:LP/R 500/125mg錠(LP/R 200/50mg錠2錠+100/25mg錠1錠)または 533/133mg経口溶液1日2回
標準用量
MVC用量:150mg1日2回
LP濃度↓53%.
用量:LP/R 500/125mg錠1日2回 (LP/R 200/50mg錠2錠+100/25mg錠1錠)または533/133mg溶液1日2回
NVP標準用量
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
マラビロク
(MVC)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
MVC用量:600 mg1日2回;
EFV+LP/Rの場合のMVC用量:150mg1日2回
MVC用量:600mg1日2回.
ETR+DRV/Rの場合のMVC用量:150mg1日2回

MVC用量:PI併用でない場合300mg1日2回
PI併用:150mg1日2回
両剤とも標準用量
データなし
Nelfinavir
(NFV)
データなし
データなし
標準用量
NFV濃度↑.併用を避ける
MVC用量:150mg1日2回
標準用量
データなし
RPV濃度↑;NFV濃度は変化なし
Saquinavir
(SQV)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
SQV濃度↓62%.用量: SQV/RTV 1000/100mg1日2回
ETR濃度33%↓;SQV/Rは変化なし.両剤とも標準用量
MVC用量:150mg1日2回
用量:SQV/RTV 400/400mg1日2回
両剤とも標準用量
RPV濃度↑;SQV濃度は変化なし
Tipranavir
(TPV)
両剤とも標準用量
両剤とも標準用量
用量調整必要なし
ETR濃度↓,TPVおよびRTV濃度↑.併用を避ける
MVC用量:300mg1日2回
標準用量
両剤とも標準用量
RPV濃度↑;TPV濃度は変化なし
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2022/09/15